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「泣く子はいねぇが」柳葉敏郎、仲野太賀との共演喜ぶ「生まれたときから知ってる」

ナタリー

20/11/5(木) 22:03

左から佐藤快磨、柳葉敏郎、菅原広二。

「泣く子はいねぇが」の合同記者会見と秋田プレミア上映会が本日11月5日に秋田・男鹿市民文化会館で行われ、キャストの柳葉敏郎と監督の佐藤快磨が登壇した。

「泣く子はいねぇが」は、父親としての自覚を持てず、ある失態により妻と娘のいる秋田・男鹿から逃げ出したたすくを主人公とする作品。仲野太賀がたすくを演じ、吉岡里帆、寛一郎、余貴美子、山中崇らがキャストに名を連ねた。柳葉は「なまはげ存続の会」の会長・夏井に扮している。

秋田出身の柳葉と佐藤が参加した本日のイベントには、男鹿市長の菅原広二も出席した。まずは佐藤が集まった観客に礼を言い、「男鹿の物語ですが、決していいところばかりを描く作品にはしたくなかった。男鹿の方々からたくさんお話を聞いて、誠実な映画を撮りたいという気持ちが強くありました。皆さんにどう受け止めていただけるか緊張もしています」と心境を吐露。取材やロケハンのために男鹿を訪れる佐藤を見ていた菅原は「熱心に通ってくれて、役所のスタッフも私も全面バックアップしたいという気持ちで臨みました」と振り返り、「私も普段見たことがない男鹿が映っていてびっくりしました。市民が改めて男鹿の魅力を認識し、そして謙虚にマイナス面も受け止めながら、元気にがんばっていける。そんな気持ちにさせてくれる映画です」と作品の感想を伝える。

柳葉は「自分が育ててもらった地元の話。そして主役が仲野太賀。僕の知り合いの息子で、生まれたときから知っている。その彼が主役を務める作品でお手伝いできるという喜びがありました」とオファーを回想。「監督も自分も秋田に対する思いが強すぎて、けっこうもめました(笑)。ただ、お互いに何も提供しないで作るよりは、情熱をぶつけ合って作る作品のほうが好きです。まさしくそういう現場でした。いろんな意味で血の通った作品になっているんじゃないかなと思っています」と自信をのぞかせる。佐藤は「太賀くんたちは東京出身なので、男鹿の皆さんとの間に柳葉さんが入って通訳をしてくれました。柳葉さんがいないと秋田の空気は出なかったと思う」と現場でのエピソードを披露した。

本作では、男を父親にする伝統行事としてなまはげが描かれている。佐藤は「実際の『(なまはげ)存続の会』の方の『俺たちはボランティアでやってない』というお言葉がとても印象に残っています。男鹿に生まれて、男鹿で生きていくという覚悟を感じました。そういう想いを柳葉さん演じた夏井に込められたらと思いました」と説明。菅原も「私たち男鹿で育った人間にとってなまはげは魂。子供の頃から道徳として植え付けられている。それを伝えていきたい」となまはげに対する思いを語った。

「泣く子はいねぇが」は11月20日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。

(c)2020「泣く子はいねぇが」製作委員会

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