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3世代にわたる母娘の秘密に迫る、阿佐ヶ谷スパイダース「老いと建築」開幕

ナタリー

阿佐ヶ谷スパイダース「老いと建築」より。(撮影:宮本雅通)

阿佐ヶ谷スパイダース「老いと建築」が、昨日11月7日に東京・吉祥寺シアターで開幕した。

「老いと建築」は、長塚圭史率いる阿佐ヶ谷スパイダースにとって約2年ぶりとなる新作。長塚は、昨年12月から今年5月にかけて東京・寺田倉庫 WHAT 展示室1階で行われた「謳う建築」展で、建築家・能作文徳の自宅兼事務所である“西大井のあな”という建築物から受けたインスピレーションを“科白”として立ち上げた。本作は、長塚が紡いだ“科白”をベースとした演劇作品となる。物語の舞台は、バリアフリー化を余儀なくされた家。そこに住む老婆は、美意識を損なう老いを受け入れることができず……。

開幕に際し長塚は、作品について「様々な場面がめくるめくのですが、一軒の家と、そこに棲む不機嫌で孤独な老婆の、曖昧で残酷な追想と、逃れようのない現実の重層を建築家と共に追いながら、3世代にわたる母娘の秘密に迫ります」と語り、「主演は2017年に劇団化してから改めて劇団員として加わった盟友・村岡希美。私が心より敬愛する女優との作劇は幸福でした。阿佐ヶ谷スパイダースの女優たちが紡ぐ世界を是非目撃していただきたいです」とメッセージを送った。

出演者には村岡希美のほか、志甫まゆ子、坂本慶介、藤間爽子、富岡晃一郎、木村美月、中村まこと、李千鶴、森一生、長塚、伊達暁が名を連ねた。上演時間は休憩なしの約2時間15分を予定。東京公演は11月15日まで。12月4・5日には長野・まつもと市民芸術館にて上演される。

長塚圭史コメント

初日が開きました。老いることと住まうこと。建築家の能作文徳氏の設計した家「西大井の穴」からのインスピレーションを台詞にし、そこから劇を構築しました。様々な場面がめくるめくのですが、一軒の家と、そこに棲む不機嫌で孤独な老婆の、曖昧で残酷な追想と、逃れようのない現実の重層を建築家と共に追いながら、3世代にわたる母娘の秘密に迫ります。主演は2017年に劇団化してから改めて劇団員として加わった盟友・村岡希美。私が心より敬愛する女優との作劇は幸福でした。阿佐ヶ谷スパイダースの女優たちが紡ぐ世界を是非目撃していただきたいです。

阿佐ヶ谷スパイダース「老いと建築」

2021年11月7日(日)~15日(月)
東京都 吉祥寺シアター

2021年12月4日(土)・5日(日)
長野県 まつもと市民芸術館

作・演出:長塚圭史
出演:村岡希美、志甫まゆ子、坂本慶介、藤間爽子、富岡晃一郎、木村美月、中村まこと、李千鶴、森一生、長塚圭史、伊達暁

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