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草野球助っ人、プロレス、スタントマン……「こち亀」両津勘吉が挑んだ肉体系アルバイト4選

リアルサウンド

21/1/23(土) 12:00

 人並み外れた体力を持つ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公、両津勘吉。破天荒な生き方をする彼は、たびたび金を使い込んでしまい、埋め合わせのためアルバイトに励むことがある。そんな彼が最も力を発揮するのが、体力系の仕事だ。両津が経験した体を張ったアルバイトを振り返ってみたい。

草野球助っ人

 大会の準決勝を前に、怪我人が出て困っていた商店街の草野球チームから「とびきりパワーのあるやつ」として助っ人を頼まれた両津。優勝したら借金24万円帳消し、2位なら半額という条件で参加を決意する。

 準決勝ではピッチャーを務め、剛球で相手打者のバットと腕まで折り、打者としてはホームランを放つ。その迫力に負けた相手チームの選手は怪我人連発となり、3回表で棄権。決勝に駒を進めた。

 決勝戦の相手は投手が元プロ野球選手で、他のメンバーもオリンピック出場者などが揃い、両津チームは大苦戦。5回を終わって23対0と大差をつけられる。さらに雨が強くなり、審判がコールドゲームを提案した。

 両津は借金帳消しがかかっているため、強行に試合続行を主張。その迫力に押されたのか、相手チームも承諾し、試合を続けることになる。雨が酷くなり、前も見えない状況のなか、試合は両津がタイムリーや泥と一緒にボールを投げる魔球で奮闘し、23対22まで追い上げる。

 雨足が強く、首まで水に浸かる中、両津が「シンクロナイズド打法」を披露し、逆転勝利したものと思われた。翌日も両津は派出所で中川や麗子に勝利したと胸を張るが、草野球チームのメンバーが派出所を訪れると「8回の裏に審判が流されて試合の最終結果を誰も見ていない」として、もう一度試合をするよう頼みに来た。

 納得の行かない両津は「俺は勝った」と強硬に主張。中川が「これは水掛け論だ」と上手いことを言って締め、その後どうなったかは明かされなかった。(52巻)

プロレス

 路上で喧嘩をしていたヤクザ2人を投げ飛ばした両津。その様子を見ていたプロレスのスカウントマンがレスラーになるよう要請するが、両津は拒否する。

 するとスカウトは「レスラーがだめならコーチになってくれ」と話す。首を縦に振らない両津だったが、「月20万出す」と聞くと、「話だけでも聞くか」と態度を一変させ、承諾した。コーチ両津はレスラーに「パニック放射能漏れ落とし」という技を若手に授けるが、難しく習得できない。そんななか、団体の地方巡業に帯同することになった。

 団体の企みで前座試合に出場することになった両津。客席に大原部長を発見し、「クビになるから出られない」と騒ぐ。ところが酒に酔った主力レスラー・ダイナマイト百五重屯が大暴れし収拾がつかなくなったため、なし崩し的に両津がマスクを被って試合に出場する。

 ダイナマイト百五重屯に投げ飛ばされた両津は、客席にいた大原部長と激突すると「すいません、部長」とつい謝罪してしまう。リングに戻った両津はまたもコーナーポストに投げられ、マスクが脱げ、正体がバレてしまった。

 怒った両津は「こうなりゃ石頭比べだ」と、ヘッドバッドを敢行。見事にダイナマイト百五重屯相手をノックダウンする。スカウトマンに褒められた両津だが、正体を知った部長が歩み寄り、「なんでお前がいるんだ」「今すぐ署に戻って仕事をしろ」と激怒されてしまう。

 この様子を見たスカウトは部長に「ダイナマイト百五重屯のコーチになってほしい」と頼み込む。これには両津も「部長がコーチを頼まれるなんて思いもよらぬオチになった」と驚いた。(51巻)

体力株式会社

 両津は「体力株式会社」を設立する。様々なスポーツに助っ人として参加し、「出場した試合に勝つ」ことが条件で、負けた場合は半額になるのだという。

 中川がスケジュールを確認すると、1日に野球7試合、柔道、ラグビー、水泳、引っ越しと体力仕事が目白押し。両津は「多少無理はあるが、不可能ではないスケジュールだ」と豪語する。

 早朝から野球4試合に全て勝利すると、ユニフォーム姿で柔道場へ。開始1秒で一本勝ちすると、プールに移動し、町内対抗25メートルで優勝。すぐに制服に着替えるとラグビー場へと向かい、トライを奪う。

 怪我の休憩と称して試合を抜けると引っ越しのバイトを行い、その後また柔道、ラグビー、水泳をこなす。さすがに腰を痛めた両津だが、その後野球を3試合こなし、すべて勝利させる。

 翌日、身も心もボロボロになり寝込む両津。派出所に草野球の助っ人を頼みに来たチームに中川は「コメントを預かっている」と話し、「私、両津勘吉は自らの体力の限界を感じ、この度ビジネスを廃業します」と読み上げた。(60巻)

スタントマン

 派出所に姿を見せない両津。部長は両津にこの日行われる新人歓迎会の金を持ち逃げしている可能性があるとのことで、中川に机の中を確認させる。発見したスケジュール帳を見ると、アルバイトで撮影所にいることが判明した。

 両津は「悪の申し子T-3600」のスタントマンとスーツアクターを務めており、その動きにくさに苦戦する。しかし「歓迎会の金を競馬で全部使ったとバレたらクビ」「今日で全額25万揃う」と、仕事に意欲を見せる。

 厳しい仕事に耐えた両津は、休憩時間に25万円を前借り。「君は頑張っているから」と承認してもらうと、「T-3600」のまま歓迎会へ。あくまで「T-3600」として現れたが、声で正体がバレており、部長や同僚から酒を勧められ、断れなくなってしまった。

 結局焼酎3リットル飲んだ両津は、撮影に戻れず。ロボット姿で帰宅すると、パトカーに止められてしまった。(79巻)

体力仕事は両津の真骨頂

 体力を使った仕事は、両津の真骨頂。「こち亀」の大きな魅力の1つだ。

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