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加古隆 作曲家として、そしてピアニストとして

〜音楽との出会い〜

連載

第1回

19/4/19(金)

(C)白鳥真太郎

 私が育った家庭は、音楽には全く関係がなく、幼い頃、音楽に触れながら育ったという記憶はありません。たまたま、小学校の1年から3年までの担任だった女の先生が音楽の先生でもあって、自分のクラスの子供達を集めた合奏で、市のコンクールに出ていたのです。そこに私も参加して、さまざまな楽器を演奏するのですが、私はどの楽器でも直ぐに弾くことができたのです。それをみていた先生が両親に、「この子は音楽の才能がありそうなので、ピアノを習わしてみたらどうでしょう。私が最初の手ほどきをいたしますよ」と進言してくれたのだそうです。小学校1年の終わりか2年生になったばかりの頃でした。すると、この提案に両親も賛成してくれて、ピアノのレッスンが始まったのです。これが音楽との最初の出会いでした。それまでは、楽器に触れたことすらなかったのです。学校のピアノで練習を始めてからしばらく後に、両親が電気オルガンを買ってくれました。これがピアノとの出会いです。

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