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阿部寛が「夕霧花園」監督の集中力を回想、リー・シンジエは現場でカブトムシ見せられる

ナタリー

「夕霧花園」初日舞台挨拶の様子。左上から時計回りにリー・シンジエ、阿部寛、トム・リン。

マレーシア映画「夕霧花園」の初日舞台挨拶が本日7月24日にオンラインで行われ、キャストのリー・シンジエ(英語名:アンジェリカ・リー)、阿部寛、監督のトム・リンが参加した。

第2次世界大戦におけるマレーシアの歴史と、1組の男女の切ない恋を描く本作。亡き妹の夢である日本庭園造りに挑むヒロインのユンリンと日本人庭師・中村有朋の関係が1940年代、1950年代、1980年代という3つの時間軸を通して映し出される。

東京・ユーロスペースのスクリーンで実施された本イベント。まず中村役の阿部は「この作品は3年前にマレーシアで撮影しました。暑い中、9カ国のキャストとスタッフが集まって集中して作りました。いよいよ日本で公開されるということでうれしく思っています」と述べた。

1940年代、1950年代のユンリンを演じたリー・シンジエは日本語で「はじめまして、よろしくお願いします。こんにちは阿部さん、お元気ですか」と挨拶。「今日はわざわざ映画を観に来ていただきありがとうございました」ともコメントした。続いてトム・リンは「この作品がどういうメッセージを伝えようとしているのか、ご覧になればわかると思います。とにかく前向きでプラスのエネルギーを皆さんにお伝えしたいです」と作品をアピールする。

阿部は現場に入る前にトム・リンの監督作を鑑賞したと言い、「監督は人間を深く描いていて、優しさに満ちあふれた作品を撮られている」と述懐。その一方リー・シンジエの参加作については「現場で緊張すると思い、観ないで入りました」と明かして笑う。「シンジエさんには気を使っていただいて、現場への差し入れもたくさんいただきました。また監督は集中力と特別なこだわりを持って撮影に挑んでいる姿が印象に残っています」とも振り返った。

劇中で秘密を守り通す中村にちなみ「それぞれが秘密にしていることは?」という質問が投げられるシーンも。撮影で訪れたマレーシアでの夜を回想した阿部は、「マレーシアは昆虫が多いのですが、大きな照明を焚いていたら大きなカブトムシが飛んできたんです。それを何匹か捕まえて控室に連れて帰りました(笑)。監督に言ったら怒られるかもしれないんですが……」と語る。そのとき休憩を取っていたというリー・シンジエは、阿部のマネージャーに呼ばれたそうで「阿部さんのところに行ったらカブトムシがいたんですね。私は昆虫が苦手なので、肌の上にカブトムシがいるのはちょっと……(笑)」と当時の心境を口にした。

最後に阿部は「この映画を観てどう感じましたでしょうか? 僕は戦争は本当に悲しいものだなと実感しました。戦争映画の中ではどちらが悪者となることが多いですが、戦争自体がむなしいものだと思います」と述べる。そして「今、社会がいろんな形で分断されている中で、この映画を観て何か深いものを感じていただければと思います」と伝えイベントの幕を引いた。

「夕霧花園」は全国で順次公開。

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