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令和喜多みな実・野村主宰の劇団コケコッコー「関西演劇祭」受賞作が東京へ上陸

ナタリー

20/1/10(金) 14:09

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」の開催発表会見に出席した(左から)西田シャトナー、キムラ緑子、オパンポン創造社の野村有志、令和喜多みな実・野村、板尾創路、行定勲。

令和喜多みな実・野村が主宰する劇団コケコッコーの作品「ほなさいなら」が3月13日(金)から15日(日)に東京・シアターモリエールで上演される。

「ほなさいなら」は昨年9月、大阪で初開催された「『関西演劇祭』お前ら、芝居たろか!」で野村がベスト脚本賞、ベスト演出賞、アクター賞を、劇団で観客賞を受賞した作品。亡くなった母を笑って送ろうとする一家を描いた人情喜劇で、母と瓜二つの母の姉がやってきたところから話がこじれていく。

このたび「関西演劇祭」より、各賞を受賞したコケコッコーとオパンポン創造社が「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」と題して東京へ上陸。45分のそれぞれの作品が上演されるほか、ティーチインが実施される。本日1月10日に東京・吉本興業東京本社にて会見が開かれ、野村は「東京のお客さまや関係者の方に観ていただく機会をいただけた。僕は大阪に足を運んでもらえるような作品作りを心がけているので、これをきっかけに大阪の劇団、吉本ですので面白い劇場に興味を持ってもらって裾野が広がったらなあと思います」と期待を込めた。

数々の賞を受賞した「ほなさいなら」について、「関西演劇祭」の審査員を務めた西田シャトナーは「ご本人は感覚で書いていらっしゃるが、技術としてもものすごくレベルが高い。さらに野村さんが思いついたことを表現できる実力と、こういう話を思いつかせるだけの豊かな関係性がメンバー全員にある。これぞ劇団だな、という感じ」と絶賛。同演劇祭実行委員長のキムラ緑子も「大きな劇場で4時間上演して、大人のお客さまを泣かせて笑わせるというようなお芝居を45分にギュッと詰め込んでいる。細かい演出もカッコいい。脚本を信じる劇団力、集団の力もすごく感じました」とコケコッコーに賛辞を送り、フェスティバルディレクターの板尾創路は「笑わせ方、そこからシリアスに持っていく感じが芸人独特。大阪の芸人が持っている力が発揮されている」と感心した様子だった。

「関西演劇祭」でもティーチインが行われており、野村は「コケコッコーは芸人だけの座組で、幕が開くまで果たしてウケるのか演者になかなか伝わらかった。ティーチインでシャトナーさんが『あれはクローズアップ効果ですね』と説明してくれて、僕が感覚的にやっていたことに名前がついてたんだな、と初めてわかって。それから僕の演出に説得力が増しました(笑)」と貴重な機会に感謝。また、漫才師としても活動しながら演劇に情熱を注ぐ理由について「吉本興業って本来はもっとなんでもあり。でも体現してくれる人はなかなかいなくて、それを待っている人はたくさんいる。自分がその先頭に立とうということではなくて、何か形にしたい後輩の子たちが出てきたときに、前例がないっていうだけで消えていくのは吉本興業においてはあってほしくない。それを大阪で形にできればなと思っています」と語った。

「関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!」のチケットは明日1月11日(土)に発売。この機会にラニーノーズ洲崎、マユリカ中谷らが参加するコケコッコーの舞台を味わってみては。

関西演劇祭 presents 東京で芝居たろか!

日程:2020年3月13日(金)~3月15日(日)
会場:東京・シアターモリエール

コケコッコー「ほなさいなら」

<出演者>
令和喜多みな実・野村 / 伊丹祐貴 / マユリカ中谷 / 堀川絵美 / ラニーノーズ洲崎 / 爛々・萌々

オパンポン創造社「最後の晩餐」

<出演者>
野村有志(オパンポン創造社) / 一ノ瀬尚代(baghdad cafe’) / 川添公二(テノヒラサイズ)

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