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Dolce、新時代のアイドル誕生 HoneyWorks×浦島坂田船&すとぷりメンバーのタッグが生む“夢”

リアルサウンド

19/7/8(月) 7:00

 デザートのようなワクワク感を与え、甘く柔らかな歌声でリスナーを包むDolce(ドルチェ)。彼らは、音楽や小説などの幅広いフィールドで青春や恋愛に特化した作品を展開する大人気ユニット、HoneyWorksがプロデュ―スした、男性5人組アイドルユニットだ。

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 Twitter公式アカウントにて彼らの始動が告知されたのは、2018年2月22日。豆井戸宜利翔役には、HoneyWorksの作編曲、プロデュースを担当する、Gom(いそろく)を、白雪風真役、眠桔平役には男性6人組エンタメユニット・すとぷりに属し、HoneyWorksの『告白実行委員会』シリーズ『いつだって僕らの恋は10センチだった。』アニメーションPV第2弾で初の声優を務めた莉犬(声優名義:こいぬ)、るぅとを、灰賀一騎役、塔上沙良役には、男性4人組グループ、浦島坂田船に属し、女性向けボイスアプリ『シチュカレ』の千里役などを務めたことがある、あほの坂田(声優名義:坂田明)、もともと声優志望であり、いまでは数々の声を担当する、うらたぬき(声優名義:浦田わたる)を抜擢。個人の活動のほか、グループでも活躍し、昇竜の勢いで名声を博している歌い手、声優でもあるアーティストを中心にしたユニットであることは特筆すべき点だ。

 HoneyWorksはこれまでにも、ウタカツ!オーディションでグランプリに輝いたボーカリスト・CHiCOとのユニット、CHiCO with HoneyWorksや、『ハイキュー!!』月島蛍役の声優・内山昂輝が演じる勇次郎と、『Free!』七瀬遙役の声優・島崎信長が演じる愛蔵による2人組ユニット、LIP×LIP(リップリップ)をプロデュースしてきたが、なかでも、Dolceはマルチメディア的な展開で、10代を中心とした女子を沸かせている印象が強い。今回はDolceの作品から、その人気の秘密を紐解いていく。

 Dolceは例えば、アイドル育成ゲームのように、リスナーがアイドルを直接的にプロデュースするものではない。7月1日に発売したHoneyWorks原案の小説『Dolce アイドルが恋しちゃだめですか?』に描かれているのは、Dolceの大ファンである、中学3年生の女子・王子宇瑠の隣家に偶然にもDolceのメンバーが引っ越してきたところを境に、彼女と彼らの距離が急接近していくという夢のあるストーリー。他人のストーリーを客観的に見るような形になるも、アイドルを応援する王子宇瑠の存在は、歌い手を応援するリスナーと重なる部分があるからこそ、リスナーはより、王子宇瑠を自分に置き換えることができる。このように、感情移入しやすい夢のあるストーリーが、女子たちの心を惹きつけるポイントとなっているのだろう。

 また、Dolceは、漫画、小説、音楽という多角的な展開でストーリーに一層の深みを持たせている。6月5日に発売した1stアルバム『恋より甘いDolceはいかが?』に収録されたソロ曲「なでなで-N.Edit-」では、白雪風真が、幼馴染である灰賀一騎との友情を歌い、「アイドルが恋しちゃだめですか?-N.Edit-」では、塔上沙良が、王子宇瑠への恋心を歌うように、漫画や小説に描かれているアイドルの個性、ストーリーを歌にすることで、楽曲のみでは表せないストーリーの奥深さを表現している。10代を中心としたリスナーには、楽曲に関して自分なりに考察をする人が多いが故に、全方位により、ストーリーを浮き彫りにしていくことが、10代の想像力を掻き立てることに繋がっているのかもしれない。

 さらには、HoneyWorksと、歌い手でもあり声優でもあるアーティストのコラボによる相乗効果も大きい。もともと、ダークで難解な歌詞を綴る楽曲の傾向が見られるボカロシーンのなかでも、断トツに甘酸っぱく、明るい歌詞、曲調を意識しているのがHoneyWorks。広く受け入れられやすい楽曲が、圧倒的な支持を得てきた。そしてDolceは、歌い手が声優としても活躍できるということを実証したプロジェクトでもある。そのチャレンジングな姿勢に期待するリスナーも多いのだろう。Dolceのように、今後、歌い手が全方位で活動の幅を広げていく可能性は十分にあるはずだ。

 Dolceは、リスナーと歌い手の関係を彷彿とさせるなど、10代女子のリアルな心情に添ったストーリー性で多大な評価を得ている。描かれる出来事は、どことなく現実に近く、それでいて、夢がある。10代女子が求める要素が詰め込まれた、新しいアイドルの誕生と言えるのではないだろうか。(小町 碧音)

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