今年は名盤『アビー・ロード』が発表されて50年目の年。記念盤の発売も予定されているし、9月27日から29日までの3日間、新宿文化センターではビートルズの歴史を体験できる再現コンサート『レット・イット・ビー』も上演され、ビートルズ人気は不滅という感じがするが『スラムドッグ＄ミリオネア』でアカデミー賞を8部門受賞したダニー・ボイル監督と『ラブ・アクチュアリー』『ノッティングヒルの恋人』などコミカルで心温まる作品で知られる脚本家リチャード・カーティスがタッグを組んでビートルズをネタに実におもしろい映画を作り上げた。「もしも自分以外にビートルズを知らない世界になってしまっていたとしたら……」というありえない設定から始まり、物語が展開していく“夢のような映画”のタイトルは『イエスタデイ』。「これはビートルズへのラブレターだ」というボイル監督の言葉には納得……。