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大竹しのぶ、多部未華子、段田安則がぶつかり合う『出口なし』開幕

ぴあ

8月25日(土)、新国立劇場小劇場にて『出口なし』が開幕した。密室に集められた、初対面の男女3人。ドアは開かず、窓も鏡もない。自分の存在は開いてを通してしかわからないこの状況下で、彼らは互いに傷つけあうような言葉をぶつけ合う。なぜここに連れてこられたのか、ここはどこなのか……。

この3人を演じるのは大竹しのぶ、多部未華子、段田安則。言うまでもなく舞台経験豊富な大竹、段田に加え、蜷川幸雄、松尾スズキ、白井晃といった演出家との作品を経験し、実力は折り紙付きの多部。この3人が世代を超えて真正面からぶつかり合う姿は見ものだ。

戯曲は、ジャン=ポール・サルトル。「実存主義」を唱えた哲学者である彼は、劇作家としても活動していた。その代表作が今作なのだ。哲学者の手がけた戯曲というと難解そうな印象を持ってしまいがち。しかしたった3人の演者が言葉を交わし合い物語を紡いでいくシンプルかつ重層的な今作は、ブロードウェイも含め世界で幾度となく上演されてきた、多くの人を虜にしてきた作品。さらに数々の海外戯曲をものにしてきた小川絵梨子が上演台本と演出を手がけている。70年前の戯曲の普遍的な魅力に触れたい。

公演は、9月24日(月・休)まで。

文:釣木文恵

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