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香川照之が、凄腕選挙コンサルタントに ドラマスペシャル『当確師』今冬放送決定

リアルサウンド

20/11/3(火) 5:00

 香川照之が主演を務めるドラマスペシャル『当確師』が、テレビ朝日系で今冬放送されることが決定した。

 原作は、『ハゲタカ』シリーズで知られる真山仁の同名小説。香川は、白熱の選挙戦における凄腕選挙コンサルタント・聖達磨を演じる。“聖”という名とは裏腹に、依頼者に莫大な報酬を要求し、勝利のためならどんな手段もいとわない切れ者だが、そんな聖が今回請け負ったのは、日本中から注目を集める政令指定都市・高天市長選。その大本命で、3期目を目指す現職市長・鏑木次郎を阻止するというのが、聖に課せられたミッションだ。対抗候補として、聖が選び出したのは、市内で保育園を経営する女性・黒松幸子。もちろん知名度は、雲泥の差。圧倒的に不利な状況で、聖に勝つ公算はあるのか。誰もが鏑木の再選を確信する中、聖は情報戦はもちろん、ときに“奇襲攻撃”を仕掛け、大胆不敵に選挙戦を進めていく。

 香川は、「選挙の裏側にさまざまな根回しが存在することはわかっていたつもりだったのですが、それを“生業”とされている方がいるのが驚きでした」と、この作品との出会いに衝撃を受けたことを告白。さらに、聖達磨というキャラクターを「政治家という重い立場の人たちの横で仕事をしていても、決して政治家には見えないよう、若干の“うさんくささ”というものを出すべきではないか」と深く考察。「しゃべり方から、だいぶ“謙虚さ”を引いて演じています」と明かしている。

香川照之(聖達磨役)コメント

脚本を読んだ感想

選挙の裏側にさまざまな根回しが存在することはわかっていたつもりだったのですが、それを“生業”とされている方がいることに驚きました。また、羽原大介先生の脚本がしっかりと“一本道”で書かれていたので、セリフを覚えてそのまま演じれば、それだけで素晴らしい作品になると確信しました。

聖達磨を演じるにあたって考えたこと

当確師はスーツを身に着け、政治家という重い立場の人たちの横で仕事をしています。でも、決して政治家には見えないよう、若干のうさんくささというものを出すべきではないかと考えて、しゃべり方から“謙虚さ”を引いています。表舞台で謙虚さを全面に出してしゃべらなければならないのが政治家だとすると、当確師はだいぶ謙虚さを抜いた方がいいんじゃないかと思ったので……。引くというより、“ちょっと雑に言う”感じを心がけています。

聖達磨と自身の相違点や共通点

ドラマの中で、聖はさまざまな出来事を予見したり、見破ったり……と、かなりスーパーマン的に描かれています。もちろんそこは僕自身と全然、違います。だからこそ、そういった聖の優れたところを視聴者にうまく伝えたい、という思いがあります。似ているところは……実は、監督から「飲みものや食事が出てきたらすぐ口をつける人にしてください」と言われました。聖は、出されたものをそのままにして帰るのが非常にもったいないと思っている人物なんです。僕自身も“きちんといただく”ことは礼儀だと思っているので、そういう意味では同じような人間性かもしれません。

聖のような当確師を昆虫に例えると

ハチでしょうか…。“必ず花を咲かせます”みたいなことで、しかも回り回って自分のためにもなっている、というところがハチっぽいかもしれないですね(笑)。

真山仁(原作者)コメント

選挙とは、血を流さない戦争と言われています。史上稀に見る異常な米国大統領選挙が行われたこのタイミングで、『当確師』がドラマ化されるのは、運命なのでしょうか。『当確師』を見れば、選挙を見る目が変わります。

■放送情報
『当確師』
テレビ朝日系にて、今冬放送
出演:香川照之ほか
原作:真山仁『当確師』(中央公論新社)
脚本:羽原大介
監督:常廣丈太(テレビ朝日)
ゼネラルプロデューサー:三輪祐見子(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
制作:テレビ朝日
制作協力:オフィスクレッシェンド
(c)テレビ朝日

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