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実在の殺人鬼の狂気に迫る『アングスト/不安』予告編公開 映倫「R15+だが精神的に滅入る内容」

リアルサウンド

20/5/26(火) 17:00

 7月3日より公開となる映画『アングスト/不安』の予告編が公開された。

参考:一家惨殺事件を映画化したスリラー『アングスト/不安』 製作から37年を経て日本劇場初公開へ

 本作は、1980年にオーストリアで実際に起きた殺人鬼ヴェルナー・クニーセクによる一家惨殺事件を映画化した実録スリラー映画。1983年公開当時はその内容により本国オーストリアでは1週間で上映打ち切りとなり、ヨーロッパでも上映禁止、イギリスとドイツではビデオの発売も禁止、アメリカではXXX指定を受けて配給会社が逃げたといういわくつきの作品だ。

 日本でも劇場公開されず、『鮮血と絶叫のメロディー/引き裂かれた夜』というタイトルで1988年にレンタル用VHSが発売された。今回の劇場公開に伴い、日本の映倫審査員からは「R15+だが精神的に滅入る内容」と判定を受けたという。

 公開された予告編は、イタリアの詩人ダンテによる長編叙事詩「神曲 地獄篇」より、「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という一節が冒頭に映し出される場面から始まる。これは、ジェラルド・カーグル監督の要望により、今回日本版の予告編のみに挿入されたもの。そして次に映し出されるのは、『U・ボート』『アンダーワールド』のアーウィン・レダー扮する主人公K.。シャツにジャケットを合わせた一見普通の青年風だが、瞬きひとつせずそわそわした様子である屋敷を訪ね、出てきた老婆を何の迷いもなく撃ち、刑務所へ収監される。そして、何やら危険な幻想を抱きつつ出所の日を迎える。その後、狂人が世に放たれてしまったことにより取り返しのつかない惨劇が起こる様子が、疾走感溢れるタッチで切り取られている。(リアルサウンド編集部)

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