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『WAVES/ウェイブス』監督が往年の名曲を使用した意図を明かす メイキング写真も公開

リアルサウンド

20/3/13(金) 15:00

 4月10日公開の映画『WAVES/ウェイブス』の監督を務めたトレイ・エドワード・シュルツが、劇中曲の選曲秘話を明かした。

参考:フランク・オーシャンの楽曲とともにある一家の悲劇と再生が 『WAVES/ウェイブス』予告編

 『ムーンライト』『レディ・バード』『ヘレディタリー/継承』などの話題作を発表してきた映画制作会社A24が放つ本作は、『イット・カムズ・アット・ナイト』のシュルツ監督最新作となる、傷ついた若者たちが、再び愛を信じて生きる希望の物語。時代や国境を越えて誰もが体験する青春の挫折、自分を成長させる恋愛、親子問題、家族の絆といった普遍的なテーマを、少ないセリフながら繊細に、現代的な手法で描写する。

 オスカー受賞のトレント・レズナー&アッティカス・ロスがオリジナルスコアを担当する本作。今の音楽シーンをリードする豪華アーティストたちが手掛けた31曲が、劇中にて使用される。シュルツ監督が事前に本編に使用する楽曲のプレイリストを作成し、そこから脚本を着想し製作された。監督自身が“ある意味でミュージカルのような作品”と語るように、全ての曲が登場人物の個性や感情に寄り添うように使用され、時には音楽がセリフの代わりに登場人物の心の声を伝える。

 本作では、フランク・オーシャン、ケンドリック・ラマー、タイラー・ザ・クリエイターら現代の音楽シーンを引っ張るアーティストの楽曲が使用される一方、ダイナ・ワシントン、グレン・ミラー、レディオヘッドら時代を代表するアーティストの往年の名曲も印象的に使用される。このこだわり抜かれた楽曲は、シュルツ監督が、物語の執筆前から作成を始めた、作品の屋台骨となるプレイリストにセレクト。幅広い年代の名曲がセレクトされていることについて、監督は選曲秘話を明かす。

「高校時代、音楽は僕にとって欠かせないもので、常にいいサウンドを探し求めていた。ラジオから流れてくる曲だけじゃない。10年前の曲、5年前の曲、2年前の曲など、とにかく幅広く聴き漁っていた。今でもそれは変わらないね。その頃から、いつか映画に使えそうな曲を集めて、プレイリストを作っていったんだ。各キャラクター、各シーンに使う曲を厳選し始めたのは、脚本の執筆を始めてからだ。主人公のタイラーとエミリーも、僕と同じように時代を選ばず曲を聴くはずだと感じ、最近の曲だけではなく10年以上前に作っていたプレイリストに入れていたお気に入りの曲も用いることにしたんだ。彼らも僕がそうだったように、純粋に心に響く音楽に惹かれるタイプだと思ったんだ。曲はそれぞれストーリーを語っている。映画の物語と共鳴しているのが分かるはずだ」

 あわせて、ヘッドフォンをつけながら主演のケルヴィン・ハリソン・Jr.を演出するシュルツ監督のメイキングスチールも公開された。(リアルサウンド編集部)

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