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あごうさとしが新訳「ペンテジレーア」を演出、上演に向けたプロセス語る動画も

ナタリー

20/10/15(木) 16:00

「ペンテジレーア」ビジュアル

あごうさとし演出の「ペンテジレーア」が、10月17日から26日まで京都・THEATRE E9 KYOTOで上演される。

「ペンテジレーア」は、ドイツの劇作家ハインリッヒ・フォン・クライストが手がけた戯曲。今回は哲学者で金沢大学教授の仲正昌樹による新訳を、THEATRE E9 KYOTO芸術監督を務める、あごうの新演出で上演する。

トロイア戦争の最中、アマゾネスの女王ペンテジレーアは、ギリシャの英雄アキレウスに恋をする。アキレウスに勝負を挑んだペンテジレーアは、戦いに敗れ捕虜となるが、彼女の名誉を守るため、アキレウスは自分が敗北したのだと嘘を言い……。出演者には青年団の太田宏、声楽家の太田真紀、打楽器奏者の葛西友子、辻本佳、今作の美術も手がけるマリーハーネ、劇団三毛猫座の村岡優妃が顔を揃えた。

なお同劇場の公式YouTubeチャネルでは「ペンテジレーア上演のプロセス」と題した動画が公開されている。併せてチェックしよう。

あごうさとしコメント

ギリシヤ軍とトロイ軍の戦に突如として乱入する。女だけの国の女王ペンテジレーア。

次代の女子を残すために女王とその軍は、男を狩りに戦場に赴く。ペンテジレーアはそこで、ギリシヤの英雄アキレスと出会い、戦い、愛に身を焦がす。その愛は、アキレスの心臓を犬と共に噛み付き食い破る。

この表現について初演当時、ゲーテからは強い批判を浴びたそうだ。

男との生殖の儀礼を薔薇祭とよんでいる。作中では具体的に表現されていないこの「薔薇祭」に着目した。本作品を俳優と音楽家とダンサーと美術家の異なった言語を用いて儀礼的な演出を試みる。

予想をしていなかったペンテジレーアの登場とその猛威は、私たちの身体に宿る病の在り方にも似ているようだ。

予想はできなくとも、常に立ち現れる現実でもあり、新たな円環を生み出す私たちの別の声とも考えられるのではないだろうか。

「ペンテジレーア」

2020年10月17日(土)~26日(月)
京都府 THEATRE E9 KYOTO

原作:ハインリッヒ・フォン・クライスト
翻訳・ドラマトゥルク:仲正昌樹
演出:あごうさとし
音楽:伊左治直
出演:太田宏、太田真紀、葛西友子、辻本佳、マリーハーネ、村岡優妃

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