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ポレポレ東中野のレイトショー再開 入江悠、濱口竜介らの作品を連続上映

CINRA.NET

21/3/22(月) 18:00

東京・ポレポレ東中野のレイトショーが再開。上映イベント『連続上映<傑作の夜>』が4月3日から行なわれる。

同イベントでは、ポレポレ東中野のレイトショーでロングラン公開された作品の中から、入江悠監督『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』、堀禎一監督『夏の娘たち~ひめごと~』、山中瑶子監督『あみこ』『魚座どうし』、濱口竜介監督『親密さ』を上映。

今回の発表とあわせて公開されたチラシビジュアルには、大槻貴宏プロデューサー、石川翔平、小原治が公開当時の反響について綴っている。

大槻貴宏プロデューサーのコメント

『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』について
10年前の4月2日、本作が公開されました。震災二日後の幼稚園での再撮、余震が続く中の編集、試写会やライブといった宣伝プランの崩壊など思い出は多々ありますが、一番記憶に残っているのは、初日直前の上映か延期かの話し合いです。「お客さんが来にくいかも」という不安を「だからこそ」と前向きに切り替え、初日に合わせてニコ生での配信上映(しかも弾幕付き!)を実施したり、改めて思うと「今」と凄く被っています。そういえばあの時も電力不足で夜の街も暗かったですね。でも、二階堂ふみちゃんが紅白の司会をやり、劒さんがスターになりそうな現在を見てると、乗り越えられないものは無いんだ、と思えます。

石川翔平のコメント

『夏の娘たち~ひめごと~』について
待望の国映×堀禎一の新作はあまりに傑作で、これはずっとやりたかった堀禎一特集をやる時だ!と企画を始めました。堀さんはあらゆる資料を持ってきていろんな話をしてくれて、デビュー作から実験的なドキュメンタリーまで堀作品を網羅した夢のような特集上映が企画できました。巷からもまだ見ぬ堀ワールドに期待の声をいただきつつ迎えた上映期間、堀監督は毎日劇場にいました。いつの間にかすべての回で上映前に作品解説してくれることになり、日々どんどん増えていくお客様を一緒に「いらっしゃいませ」と迎えていました。もう堀さんの新作は見られないけど、『夏の娘たち』は何度でもスクリーンに瑞々しくかかります。

小原治のコメント

『あみこ』『魚座どうし』について
山中瑶子初監督作『あみこ』は2018年に自主配給で公開されました。初日から入りきれないほどの観客が駆けつけ、通常回の後に追加上映を行う<スーパーレイト>を連日開催。当館レイトの初週動員記録となり、その後のアンコール上映もロングランに。熱狂の季節を共にした春原さんと大下さんも最近別の作品で活躍している姿を見てなんだかじんときました。山中監督は以降も短編映画やテレビドラマ等を意欲的に監督し、2020年に最新作『魚座どうし』を発表。これまで限られた機会での上映でしたが、濃密で比類なき映画体験が大きな話題になりました。今回都内初となる『あみこ』『魚座どうし』2本立てが実現。目撃あれ!
『親密さ』について
濱口竜介監督が講師を務めたENBUゼミナールの卒業制作。映画館でも様々な機会で上映され、多くの観客との出会いを果たしました。人と人の間にある距離、そこに育まれる時間を感情豊かに体験させてくれる本作は、この時代の物語として新たな奥行きを生み出すことでしょう。2013年の公開時、濱口監督は舞台挨拶で「この作品に追いつかれないように、新作を撮り続け、世に送り出していきたい」と観客に伝えました。その後の作品は国内外問わず多くの映画ファンを魅了し続けています。今や世界中がHAMAGUCHI映画の新作を待ち焦がれている状況があり、あの日の言葉も芯を伝うように届いてきます。

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