押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?
ポジティブになれない私にピッタリな映画はありますか?
月2回連載
第55回
Q.
世の中に対してポジティブな感情を持てません。何を見てもひねくれて受け取ってしまいます。悲観的なこの価値観を矯正してくれるような映画があれば教えてください!
── 今回は、自称ひねくれ者という方からの質問です。
押井 この人は、私や麻紀さんと同じですね。ひねくれ者。
── えっ? 私はひねくれてないと思ってますが。
押井 何言ってるの。人生相談の本(『押井守の人説のツボ』)を作っていたとき、「人の欠点ばかりに目が行きます」という質問が出てきて「共感する」と言っていたじゃない。そういうのを“ひねくれ者”というんです!
── そうでしたけど……。
押井 まさにそうです。ひねくれ者です!
── いや、押井さん。この質問者は「世の中に対してポジティブな感情が抱けない」という部分が悩みなんですよ。私も世の中に対してポジティブだったためしはないですが、それが悩みにはなっていません。ひねくれて世間を見ているとしても、それが悪いとはまるで思っていません。
押井 (笑)。麻紀さん、そこは同意します。ポジティブな感情を持たないと、なぜ生きづらいのか? そこに問題があるんですよ。この質問者はインキャとヨウキャでいうと……。
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