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BABYMETALの“METAL RESISTANCE”、結成10周年記念の武道館公演で終幕

ナタリー

21/4/16(金) 15:38

BABYMETAL(Photo by Taichi Nishimaki)

BABYMETALが昨日4月15日に東京・日本武道館での全10公演におよぶワンマンライブ「10 BABYMETAL BUDOKAN」の最終公演「DOOMSDAY - X」を開催した。

2020年10月に結成10周年を迎えたBABYMETAL。12月にはベストアルバム「10 BABYMETAL YEARS」をリリースし、「NHK紅白歌合戦」初出場を果たした。結成10周年を記念した武道館公演「10 BABYMETAL BUDOKAN」は、1月から4月までの3カ月間で10公演を行うというスケールの大きなもの。メタル復興を目的として、長きにわたって展開されてきた「METAL RESISTANCE」の最終章であることがアナウンスされており、今後の動向にも関心が寄せられていた。

開演直後にはムービーが流され、“DYSTOPIA”によって破壊された「メタルの叫び」つまり歓声を、10年間におよぶ活動の蓄積からキツネ様が超能力で再生させる。これにより観客は声を出せないが、過去のファンの歓声を交えてライブが行われることが予言された。「破壊と再生の物語。我々はあきらめない」というメッセージを胸に、BABYMETALがメタルの魂を掲げて“再生”のステージに臨んだ。

武道館の中央には上下可動式の八角形ステージが鎮座し、その床と壁はディスプレイになっている。オープニングSEの「BABYMETAL DEATH」新バージョンに合わせて、レーザーや火柱が飛び出す。メンバーは魔法陣の紋章に磔にされた状態で登場するという儀式的な演出で観客を驚かせた。炎が上がる中、BABYMETALは「イジメ、ダメ、ゼッタイ」で勢いよくライブをスタートさせた。SU-METALがシャウトし、MOAMETALとサポートダンサーがステージ外周を疾走。神バンドのメンバーはオーケストラピットのような低めのステージから彼女たちのパフォーマンスを支えた。

「ギミチョコ!!」ではSU-METALが煽り、観客は拍手で応える。BABYMETALは続けてデビュー曲「ド・キ・ド・キ☆モーニング」で海外メタルファンをも虜にした、かわいらしい歌とダンスを披露した。「諸君、手首の準備はできているか?」という煽り映像に続いては、MOAMETALのターン。彼女は骨パーカーを着た4人のキッズダンサーを率いて「GJ!」をパフォーマンスし、観客に笑顔を見せつつ手拍子を求めた。再び転換映像をはさみ、今度はSU-METALが登場。美しいピアノとストリングスの伴奏に乗せて「NO RAIN, NO RAINBOW」を伸びやかに歌い上げる。床面を覆うように向けられた放射状のレーザーがスモークを照らし、まるでSU-METALが雲海で歌っているかのような幻想的な光景が観客の前に広がった。

SU-METALとMOAMETALのソロ曲が終わり、「Distortion (feat. Alissa White-Gluz)」の演奏が始まると、BABYMETALが再びステージでトライアングルのフォーメーションを描き、パワフルな歌とダンスで観客を魅了。キツネ様が再生した歓声、現地観客の手拍子、そして火柱の演出も相まって、場内の熱気が一段と高まった。熱気冷めぬ中、BABYMETALは「PA PA YA!! (feat. F.HERO)」「メギツネ」とにぎやかな楽曲を連投。ここでは火柱のみならず、火花も散るホットな演出があり、お祭り騒ぎの盛り上がりを見せる。そんな中、SU-METALが「I wanna see a big wave! Are you ready?」と声を上げ、武道館に大きなウェーブを巻き起こした。10年分の大きな歓声が響く武道館で、BABYMETALが次に披露した楽曲は勇ましくもエモーショナルな楽曲「KARATE」。白と黒で彩られたモノクロの光景が広がるこの曲では、SU-METALが「Everybody jump!」と呼びかけ、メンバーと観客が一斉にジャンプして武道館を揺らす。熱いパフォーマンスが繰り広げられる最中、白と黒で彩られていた世界は、いつしか黄金に輝く世界に変貌していた。

ライブ終盤、「ヘドバンギャー!!」でさらなる熱狂を生み出したBABYMETALは、プログレッシブロック系の荘厳な楽曲「THE ONE」でマントを羽織ってパフォーマンス。キツネのハンドサインを高く掲げ、観客に視線を送った。クライマックスを迎える前に映像が流れ、「METAL RESISTANCE」最終章にして、10年の闘いに終止符を打つときが来たことがアナウンスされる。誰もがBABYMETALの行く末を知らないまま、ラストナンバー「Road of Resistance」の演奏がスタート。BABYMETALは高速BPMの楽曲に合わせて、激しいパフォーマンスを展開していく。SU-METALは曲中に「ついにファイナルを迎えました。私たちの挑戦を応援し続けてくれた世界中のファンの皆さん、そして武道館に集まってくださった皆さん、本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べる。彼女たちは舞台に現れた10個の銅鑼を順番に叩いて周り、最後の銅鑼を思い切り鳴らしてステージをあとにした。エンディングムービーでは、BABYMETALがこの10年間で切り開いた世界から旅立ち、「LIVING LEGEND」に向けて歩み出すことが告げられ、ライブは終了した。

なお6月26日(土)21:00より「10 BABYMETAL BUDOKAN」の「DOOMSDAY - I」から「DOOMSDAY - X」の10公演の中からセレクトされたライブ映像を特別編集したプレミアムエディション「10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE」が全世界最速配信されることが決定。オフィシャルサイトでは早速トレイラーとともにチケット情報など詳細が掲載されている。

「10 BABYMETAL BUDOKAN」2021年4月15日 東京都 日本武道館 セットリスト

01. BABYMETAL DEATH
02. イジメ、ダメ、ゼッタイ
03. ギミチョコ!!
04. ド・キ・ド・キ☆モーニング
05. GJ!
06. NO RAIN, NO RAINBOW
07. Distortion (feat. Alissa White-Gluz)
08. PA PA YA!! (feat. F.HERO)
09. メギツネ
10. KARATE
11. ヘドバンギャー!!
12. THE ONE
13. Road of Resistance

「10 BABYMETAL BUDOKAN WORLD PREMIERE」

配信日時:2021年6月26日(土)OPEN 20:00 / START 21:00

配信チケット販売URL:https://liveship.tokyo/10_babymetal_budokan/

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