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押井守の あの映画のアレ、なんだっけ?

非常時におけるエンタメの力について、どう思いますか?

月2回連載

第25回

Q.
新型コロナウィルスの影響で、2カ月ほど巣ごもりを余儀なくされました。その間、押井さんはどうやって過ごしていたのでしょうか? また、こういう非常時におけるエンタテインメントの力についてはどういう考えをお持ちですか?

── やっと自粛制限も解除され、それなりに日常が戻ってきました。今回はその自粛時間の過ごし方。そして、エンタメの力についてです。押井さん、自粛期間、楽しんでいらっしゃったのでは?

押井 おっしゃるとおりです。食料を買い込んで籠城するというのは大好きなスタイルだし、そもそもサバイバルに憧れていたから、またとないチャンス。ダテにゲームや映画でサバイバルものを楽しんでいたわけじゃない。『Fallout4』(注:核戦争後の荒廃した世界を舞台にしたゲーム)もサバイバルモードでしかやっていませんから。

── 具体的にはどういうことをやっていたんですか?

押井 規則正しい生活です。朝起きて筋トレとストレッチをやり、掃除と洗濯をして、本を読み、夜はゲームをする。何の予定もなく、自分のためだけに時間を費やせるというのはとても贅沢。しかもそれが2カ月間だからね! 本当に最高だった。部屋もピカピカに磨き上げて、これだけ清潔に暮らしたのはこの都内のマンションに引っ越してきて初めてだよ。

── 食事はどうしてたの? お鍋とか炊飯器、持ってないですよね?

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