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『窮鼠はチーズの夢を見る』夏休み限定イベントに行定勲監督&カツセマサヒコ登壇 「胸を張って、これが本当のラブストーリーだと言える」

ぴあ

20/8/25(火) 13:27

『窮鼠はチーズの夢を見る』夏休みイベント(ゲスト:行定勲監督&カツセマサヒコ) (c)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』の夏休み限定イベントの第一夜が8月24日(月)、東京のスペースFS汐留で開催された。

本作は、水城せとなの人気コミック『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』を原作に、日本を代表する映画監督・行定勲がメガホンを取ったラブストーリー。受け身の恋愛ばかりしていた主人公・大伴恭一(大倉忠義)が7年ぶりに再会した後輩・今ヶ瀬渉(成田凌)から「昔からずっと好きだった」と告げられ、戸惑いながらも少しずつ心を開いていく様を描く。

9月11日(金)の公開に先立ち、8月24日から5日間開催される『窮鼠はチーズの夢を見る』夏休み限定イベントの第一夜には、行定勲監督と、特別ゲストとしてライター、小説家として活躍するカツセマサヒコが登壇。まずは、行定監督が新型コロナウイルス感染予防の為、座席の間隔を空けての実施となったことに対し、「コロナ禍がなかなか終息せず、果たして公開出来るのだろうかと不安な日々でしたが、皆さんが今日この場に来てくれたことで、公開出来そうだなと実感が湧きました」と来場者に感謝の意を述べた。

恋愛に関する名言が多いと話題の『窮鼠』シリーズ。映画化するにあたり原作を読んだ行定監督は、最初はBL漫画だと思っていたが、非常にリベラルな内容に感じたという。そして、「脚本家が映画として描くためにまとめてきたものを読んだ時に、自分自身が恭一と同じような気持ちになって体験するような感覚になりました」と語り、「恭一の気持ちがかなり分かるんですよ(笑)。女性たちの在り方を描くのが大変だとも思いましたが、それが(映画化する際の)ひとつのモチベーションにもなりましたね。そして結果として、今ヶ瀬の気持ちがよく分かるようになりましたね」と登場人物の気持ちに共感を示した。

行定監督の映画を観て育ったというカツセは「一人の人間が抵抗しながらも、沼のような恋にちょっとずつ入っていく様をものすごく丁寧に描かれていて、男女問わず誰しもが経験したことがある恋愛だと思ったので、恋愛映画の傑作として広まると嬉しいです」と熱い想いを語る。さらに、原作にはなかったシーンについて触れ、「原作にはないオリジナルのシーンが光っているという要素が、行定監督の作品には多い印象」と話すと、行定監督は「オリジナルのシーンに関しては、ふとしたことで幸せを感じるみたいなのを引き立たせるにはどうしたらいいか?と考えていく中で生まれたものです」とシーン誕生の秘話を明かした。

最後に、カツセは「人の感情の隅に置いてあるものを拾い上げていくような作品であることが広まっていくと嬉しいです。コロナ禍でも映画を観に来てくれる人のおかげで(映画は)広まっていくと思いますので、皆さんの力が必要です」とコメント。行定監督が「僕は今まで様々なラブストーリーを撮ってきましたが、胸を張って、これが本当のラブストーリーだと言える映画を作ることが出来たと思います。劇場の空間でこそ感じられるものがあると思うので、スクリーンで映画を観ていただきたい!」と思いの丈を語ると、会場中は盛大な拍手で包まれた。

『窮鼠はチーズの夢を見る』
9月11日(金)公開

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