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『親バカ青春白書』は永野芽郁の“らしさ”全開! 福田雄一が引き出すヒロインの才能

リアルサウンド

20/8/23(日) 10:00

 女優・永野芽郁が、NHK朝の連続テレビ小説『半分、青い。』、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)に続くドラマのヒロインとなった『親バカ青春白書』(日本テレビ系)。優しさに満ち溢れたさくら役がとにかく可愛く、これまでの永野らしさが十二分に出た作風となっている。

 圧倒的な透明感と、どんな役柄でも自然体に演じる、その軽やかさが魅力の永野。子役デビュー以降、『nicola』『Seventeen』など、ティーンファッション誌の専属モデルを渡り歩き同世代の女子たちから絶大な支持を集める中、女優としては、16歳の時に出演した映画『俺物語!!』で、男臭く正義感の塊である主人公・剛田猛男(鈴木亮平)を一途に恋をするヒロイン・大和凛子役での、純朴で、明るい笑顔で振る舞う姿が話題に。そして2018年の『半分、青い。』ヒロイン・楡野鈴愛役を演じ、天真爛漫だけど猪突猛進という、良い方向にも悪い方向にも転がる、起伏の激しい難役を演じる。18歳にして40代までを特殊メイクなしで見せていく、そのリアリティの表現は朝ドラだからこそ得られたものではないか。

 こうして人気女優の仲間入りを果たした永野の次の役柄が、『3年A組』の茅野さくら役だ。永野が得意とする明るさを消し、自己主張せずいつもおどおどしていて、影で“奴隷”と呼ばれている地味な存在。ただこの役が面白いのは、オタク気質でプロレス好きという設定にしたこと。ただの暗い子ではなく、憧れの存在である自殺した澪奈(上白石萌歌)の素晴らしさを語るときは、オタク特有の早口でまくしたて、侮辱されたときには「ふざけんな!」と相手に膝蹴りし、声が裏返りながら怒りをぶちまける。『半分、青い。』でも見せた起伏の激しい演技を、10代だからこそ込み上げてくる嘘のない感情として、ここぞというときに使う演出が永野を光らせた作品だと言える。

 さて、『今日から俺は!!』チームの最新作となる『親バカ青春白書』では、永野はど天然の箱入り娘・小比賀さくらを演じる。親バカ過ぎる父・小比賀太郎(ムロツヨシ)や今田美桜、中川大志らクラスメートとの一風変わったやりとりが楽しい作品だ。極度の箱入り娘として、とにかく人を疑わない温室育ちの性格と、親が一緒に学校に来ることにも、ニコニコしながら当たり前のように受け入れてしまうような天然具合が、永野のパーソナリティにも見事にハマっている。

 前回放送のミスコンのシーンでは、『鬼滅の刃』のヒロイン・竈門禰豆子のコスプレで登場。竹の口枷をくわえるキャラということで、何を言っているか分からなかったり、特技として母親から教わって漬けた梅干しを振る舞うといった、本来ならあざとくも映ってしまう行動の数々も、永野が持つ天性のフワッとした雰囲気と、明るい笑顔で振る舞う自然な仕草で、純粋な子なんだと思わせてしまう。

 賀来賢人や橋本環奈など俳優の魅力を最大限に引き出す観察眼を持ち合わせる福田監督とのタッグも大きかったのだろうか。『親バカ青春白書』では、『俺物語!!』時代の凛子が帰ってきかのように、永野のピュアな魅力が最大限に引き出されているのだ。やはり永野芽郁は、天真爛漫な明るい役が魅力的だ。

■放送情報
『親バカ青春白書』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜放送
出演:ムロツヨシ、永野芽郁、中川大志、今田美桜、戸塚純貴、小野花梨、谷口翔太、野間口徹、新垣結衣ほか
脚本統括・演出:福田雄一
脚本:穴吹一朗ほか
チーフプロデューサー:池田健司
プロデューサー:高明希、鈴木大造(クレデウス)
協力プロデューサー:白石香織(AX-ON)
制作協力:AX-ON
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/oyabaka/
公式Twitter:@oyabaka_ntv

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