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いま、最高の一本に出会える

東方神起のパフォーマンスは“鍛錬”と“進化”で磨き上げられてきた ライブに滲み出る2人のバランスの良さ

リアルサウンド

19/12/11(水) 7:00

 東方神起が、今夜12月11日放送の『2019 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)第2夜に出演する。15周年という大きな節目を迎えた彼らが、どんなステージを披露してくれるのか。そのパフォーマンスに注目が集まっている。

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 東方神起は、10月16日に通算10枚目となるオリジナルアルバム『XV』をリリース。新録曲12曲に加え、ドラマ『サイン―法医学者 柚木貴志の事件―』(テレビ朝日系)の主題歌にも起用された「ミラーズ」などを含む全15曲を収録した。そんな渾身のメモリアル作品を引っさげて、現在4度目となる全国5大ドームツアーの真っ最中だ。

 彼らのライブは、生きているうちに1回は見ておいてほうがいいものの1つ、といっても過言ではない。例えるなら、1回1回の公演が、1曲1曲のパフォーマンスが、まるでアスリートの一発勝負のような気迫に溢れている。「鍛錬」ーーそんな言葉を思い浮かべずにはいられない、ユンホのダンス。腕を振り上げれば、その勢いに筋肉が引きちぎれんばかり。足を上げれば、空気を切り裂く音まで聞こえてきそうだ。その美しく鋭い仕草は、武道の型にも近い。長い手足を大きく振り上げてもブレない体幹は、15年もの間決して揺るがない存在感を放ってきたユンホそのものを象徴するかのようだ。力強いパフォーマンスを見せる一方で、優しい歌声からも伝わるように繊細な心の持ち主でもあるユンホ。舞台裏では自ら声を出して、チームを盛り上げていく様子が、ダンサーたちの口から語られている。兵役を終えて、久しぶりにファンの前に立つ際には「自尊心が低くなっていたときがあった」と語ったこともあったそうだ。そんなユンホの心を持ち上げたのが、チャンミンだった。

 「俺はユノユノだ」。まるで呪文のような言葉を投げかけ、チャンミンにとって、そして東方神起を愛するファンたちにとって、ユンホは「舞台の王」だと鼓舞した。K-POP界における絶対王者に見えるユンホの人間的な部分も、それを受け止めて転換させるチャンミンの発想力も、多くの人が魅了される東方神起という人格のひとつ。そう、東方神起の末っ子としてキュートな魅力を放ってきたチャンミンが、気づけばユンホの心を支えるほどの頼もしい存在になったのだ。その喜ばしい変化も今、東方神起を見るべき大きな理由かもしれない。東方神起のライブをプロデュースしているSAMと長年彼らと共にステージを作り上げているダンサーは、「チャンミンがリードして意見を言い、その様子をユノが見守っている」と最近の様子について語っている(参考:楽屋風景 in東方神起 LIVE TOUR 2019~XV~【福岡ヤフオク!ドーム編】)。「人が気づかないようなところも、チャンミンは見ている。チャンミンにだけは気づかれてしまう」。中には、いくつ目があるのだというほどのチャンミンの洞察力に感心してしまうメンバーも。ハイトーンボイスを武器に自分の高い歌唱力を魅せるに留まらず、ライブ全体を、東方神起というバランスを見て動くチャンミンが、年々心強く感じるという(参考:楽屋風景3in東方神起 LIVE TOUR 2019~XV~【東京ドーム編】)。

 “存在そのものにすくい上げられる“ユンホと、“柔軟な対応力で大切な人を守る“チャンミン。異なる才能とスタンスを誇りながら、同じくらい深い愛情とストイックさを持つ2人。そのバランスの良さが、年を追うごとにライブパフォーマンスからも滲み出ている。お互いに尊敬される自分でいたいと研鑽していく。それは、ユンホとチャンミンという2人だけの関係性だけではないのかもしれない。ユンホは、よくライブの終盤に「みなさんも東方神起のメンバーです」と言う。この言葉は一緒に舞台を作るダンサーも、バンドも、スタッフも、そして観客席に集ったファンも、その場にはいなくても彼らを応援してくれる人をも指している。東方神起を慕ってくれる人、すべてが東方神起。そんなたくさんの東方神起メンバーからの視線が、彼らを常に律しているのかもしれない。誇れる自分でいよう、というのが原動力だからこそ、彼らのパフォーマンスは停滞という文字を知らないのだろう。

 1月22日には、そんな“東方神起メンバー”に贈るバラードがリリースされるという。そのタイトルは「まなざし」。15年、見つめ続けてきたその温かいまなざしへの感謝。そして、これからを一緒に見つめていこうという、新たな決意が込められているようだ。「鍛錬」と「進化」。15年かけて磨き上げられた彼らの今、ぜひ今夜のライブで見届けてほしい。改めて、東方神起がリアルタイムでパフォーマンスする時代に生きていることに、感謝したくなるはずだ。そして「ライブが見たい」と、テレビの1コーナーでは物足りなくなるに違いない。(佐藤結衣)

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