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いま、最高の一本に出会える

映画「架空OL日記」より。左から山田真歩演じる酒木法子、臼田あさ美演じる小峰智子、夏帆演じる藤川真紀、バカリズム演じる“私”、佐藤玲演じる五十嵐紗英。

バカリズム、夏帆、臼田あさ美らOLたちが更衣室でうだうだ「架空OL日記」現場レポ

ナタリー

19/8/23(金) 12:00

バカリズムの主演ドラマ「架空OL日記」が映画化されるのは既報の通り。この記事では6月末に行われた更衣室シーンの撮影の様子をレポートする。

2017年4月期に読売テレビ・日本テレビを中心に放送された「架空OL日記」は、第55回ギャラクシー賞テレビ部門で奨励賞を獲得した話題作。脚本を担当したバカリズムも同アワードの特別賞に輝き、さらにこの作品で向田邦子賞を受賞した。原作は、バカリズムがOLになりすまして書きつづったブログ本。銀行に勤める主人公の「私」とその同僚たちの他愛ない日々が2020年、今度はスクリーンにかけられる。

「何も起こらないOLの日常」にフォーカスする淡々とした会話劇であることは映画版でも変わらない。これは、ドラマから引き続きバカリズムとタッグを組む監督の住田崇が「映画化というと劇的なクライマックスや強いメッセージを期待されるかもしれないんですが、僕はそのままやったほうが個性として際立つと思っていて。升野さん(バカリズム)には『まんまやってほしい』というお願いだけしました」とこだわるところ。脚本を手がけたバカリズムも「ただあの世界観を大きいスクリーンで観る、っていうだけのことになればいいなと思っていました」と述べている。

また、バカリズムは「OLの世界で、自分がこんな場面に遭遇したらこう思うだろうなっていうことをやっているだけ。もちろんつじつまは合うようにOLさんに取材したりはしていますが、“OLあるある”だとは思っていません」と作品について説明。「だから(主人公を)僕がやるしかなかった。それ以外は成立しないので。でも、実は男と女でしゃべり方ってそんなに変わらないから、ほかのOL役の皆さんは女性でしたけど違和感はなかったですね」とリアルな会話が成立している理由を紐解く。

主なキャストもドラマから変わらず、「みさと銀行」で働くOLの“私”をバカリズム、同期・藤川真紀(マキちゃん)を夏帆、面倒見のいい頼れる先輩・小峰智子(小峰様)を臼田あさ美、同じく先輩で規律に細かい酒木法子(酒木さん)を山田真歩、後輩・五十嵐紗英(サエちゃん)を佐藤玲、同じく後輩の真壁香里(かおりん)を三浦透子が演じた。今回潜入したのは、私、マキちゃん、小峰様、サエちゃん、酒木さんといういつもの5人が仕事開始前の更衣室で、ローテーブルを囲んでうだうだしているシーン。彼女たちは月曜日の憂鬱度数をマイルにして貯めたら海外旅行できるんじゃないか、と空想を繰り広げる。

ありもしない話は次第に膨らんでいき、行き先の打ち合わせへと発展。フランスやオーストラリアといった国名が挙がる中、酒木さんは唐突にタヒチを推薦する。カットがかかったあとも雑談を続けている5人の醸し出す雰囲気は劇中そのまま。バカリズムは「控室も一緒で、空き時間もしゃべってるから同じ空気感、同じ関係性で本番もやれている」と撮影の感触を明かしている。小道具の雑誌をめくる、マッサージ器具で肩のツボを押すなど、常にリラックスした様子で撮影に臨む彼ら。カメラが回りだすと、台本の余白を補うように即興の掛け合いが繰り広げられ、山田が言い放った言葉にバカリズムたちが思わず吹き出す瞬間もあった。そんなやり取りに誰よりも笑っているのが住田で、「皆さんのよさが出る」とセリフを言い終えてもあえてカットをかけないこともしばしばだという。

この日は夏帆の28歳の誕生日。予定されていたシーンの撮影が終わるとバカリズムがケーキを運んでくる。スタッフ、キャスト全員が「ハッピーバースデー」を歌い、夏帆がロウソクの火を吹き消した。写真撮影などを済ませ、ひと通り盛り上がったあと、夏帆は「……はいっ」と事務的な言い回しでひと段落つけてみせる。そんな夏帆に続いてバカリズムたちも「はいっ」と口々に言いながら撮影へと戻っていき、スタジオにはほのぼのとした笑い声があふれていた。

(c)2020「架空OL日記」製作委員会

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