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ジュディ 虹の彼方に

20/3/3(火)

『オズの魔法使い』で有名な伝説の女優、ジュディ・ガーランドの晩年を描いた映画。少女時代は映画会社に無茶苦茶働かされ、早くから薬物中毒に苦しめられ、この晩年でも、のべつ薬に手を出すシーンが見られる。いったいこの人に幸せな時間はあったんだろうかと同情を禁じえないが、それでも観客の前に出た時の一瞬の高揚は彼女にとっての幸福だったのだろうか。レニー・ゼルウィガーがとんでもない演技を見せてくれる。 『ブリジット・ジョーンズの日記』の彼女はどこにもいない。まるで別人である。ジュディ・ガーランドは47歳で亡くなるのだが、ゼルウィガーは同じ年でこの役を演じている。しかしゼルウィガーの演じるジュディはとても47歳には見えない。老婆のようである。立ち方から、その不安定な仕草まで、ジュディの映像を見て研究したという。見ながら、『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』のマリオン・コティヤールを思い出した。コティヤールも素晴らしかったが、思ったのはそれよりもエディット・ピアフのこと。ピアフも必ずしも幸せな人生とは言えない一生を送った歌手であるが、こういう天才たちには違った幸せが見えていたのかもしれない。ものすごく、お薦めです。

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