Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

ぴあ

いま、最高の一本に出会える

和楽器バンドが見せた、様々な困難を乗り越えて未来へ向かう姿 最新ツアーファイナル公演レポ

リアルサウンド

19/11/27(水) 7:00

 2019年11月23日、『和楽器バンド Japan Tour 2019 REACT-新章-』が横須賀芸術劇場で行なわれた。この日はあいにくの雨模様だったが、寒さと憂鬱さを吹き飛ばしてくれるような、パワフルで熱いライブを見せてくれた。

 5階まである客席は満員。紫色のペンライトの光に埋め尽くされていた。暗転し、ステージ正面にそびえたつ大きな襖が左右に開くと、8人のメンバーが一列に並んで登場。会場は思い思いのメンバーの名前を呼ぶ声でいっぱいになった。

 この日の幕開けは、彼らの記念すべきメジャー1stシングル曲「雨のち感情論」だ。キャッチーでポップなこの曲は、ツアーファイナルの幕開けにぴったりだ。鈴華ゆう子は番傘を片手に凛とした力強い歌声を披露し、一気に和楽器バンドの世界へと観客たちを引き込んでいく。神永大輔の尺八、いぶくろ聖志の箏の音色が楽曲を華やかに彩る中、会場には色鮮やかなレーザービームがいくつも散りばめられ、まるでゲームの世界に入り込んだかのようだ。

 続く「天樂」では、尺八と箏の風流なイントロから始まったかと思えば、徐々にバンドサウンドが入り混じり、激しさを増してゆく。尺八とギターのソロパートでは、神永大輔と町屋がお立ち台の上で背中を合わせるシーンも。異ジャンル楽器のコラボレーションともいえるこの光景は、和楽器バンドならではの光景だ。蜷川べにのリズミカルな津軽三味線から「吉原ラメント」のイントロが始まると、ジャンプをしたり手拍子をしたりと会場の一体感も高まる。スクリーンには美しい花が咲き乱れ、和と幻想的な雰囲気がミックスされた世界観が彼らの楽曲を引き立てた。〈横須賀今日は雨〉と鈴華ゆう子が歌詞を変えて歌ったかと思えば、ステージの段上では黒流といぶくろ聖志がバチを投げ合うパフォーマンスを見せ、観客たちを楽しませた。

 激しく熱いサウンドが魅力の「蜉蝣」では、町屋のギターソロと山葵のドラムが光る。和の音色はもちろん和楽器バンドの魅力だが、ロックバンドとしてもまさに一流であることを感じさせられた一曲であった。ここからは『Strong Fate』『細雪』とバラード曲が続く。先ほどまでの激しい曲では尺八の音色も華やかに聴こえたが、バラード曲では切ない音色に感じるのは、神永大輔の表現力の高さゆえだろう。「鏡花水月」では、和太鼓と津軽三味線の祭囃子のような演奏が始まると、鈴華ゆう子は扇子を片手に詩舞を披露。そこに繊細さと力強さを併せ持つ箏の音色が加わり、さらにベース、ドラム、ギターが加わると、和の雰囲気が一気にロックな雰囲気に変化していく。この瞬間こそが、和楽器バンドのライブでしか味わえない大きな魅力の一つだ。余韻に浸る間もなく、『月に叫ぶ夜』へ。スクリーンに映し出された満月の下で歌う鈴華ゆう子は、まるで二次元から抜け出してきたような美しさだった。

 MCでは、来年2020年2月16日に大阪城ホールで開催されるオーケストラとのコラボレーションライブ、『和楽器バンド Premium Symphonic Night Vol.2 ライブ&オーケストラ~ in 大阪城ホール 2020』を発表。彼らの演奏にオーケストラが加わることによって起こる化学反応に期待が膨らむ。さらに、移籍などバンドを取り巻く状況の変化もあったことを踏まえ、開催が難しいかと心配されていた『和楽器バンド 大新年会 2020』も、両国国技館にて2020年2月29日、3月1日の2DAYS行なうことも告げた。「“ワンダーランドといえばドリカム”みたいに、“大新年会といえば和楽器バンド”にしたい!」と言う鈴華ゆう子。年明けから勢いのあるスタートが切れそうだ。

 後半戦は、「なでしこ桜」からスタート。大きな襖のセットに桜の花が映し出され、薄桃色の照明に照らされる会場。メンバーたちの足元は真っ白なスモークで包みこまれ、まるで異世界のような幻想的な雰囲気だ。曲後半になると花びらがひらひらと舞い落ちていく、粋な演出も見られた。「シンクロニシティ」では空気を一変させ、賑やかで楽しげな雰囲気に。町屋と鈴華ゆう子がステージ上段へ移動し、Wボーカルで会場を盛り上げる。時折向かい合って歌う場面もあり、まるで二人が会話をしているようにも見えた。神永大輔と蜷川べにが二人でセンターのお立ち台へ上り、尺八と津軽三味線のソロを披露。二人一緒に首をかしげる仕草も、まさに“シンクロ”していて可愛らしい。 

 「極限双打」は、和太鼓の黒流とドラムの山葵のガチンコバトル。「日頃の鬱憤晴らそうぜー!」という煽りと共に、目で追いきれないほどの手数でドラムを叩く二人。まるで音の豪雨に飲み込まれたかのような会場で、観客はリズムに合わせて手拍子を打つ。そこから「雪影ぼうし」、「暁ノ糸」と盛り上がる楽曲が続き、本編ラストは「あっぱれが正義。」。ステージ上のセットがカラフルな原色に光り、再びレーザービームが会場いっぱいに広がる。観客全員で歌うパートもあり、一体感と多幸感に満ちた雰囲気で、本編は幕を閉じた。

 客席による大合唱で呼ばれたアンコールには、ラフなTシャツ姿で登場したメンバー。鈴華ゆう子は、本ツアーが開催できた喜びやファンへのお礼を再び言葉にしたあと、「今日のステージどうですか? 守るべきものをしっかり守って、このステージができました」と納得いく演出をファンに見せられたことを伝え、スタッフや関係者たちにも感謝の意を示した。アンコールの1曲目は、12月4日発売の『REACT』から「Ignite」を披露。「燃えカスになるくらいの思いでつくった」というこの曲は、ヘヴィなロックテイストのサウンドに、彼らの未来への確かな意志が感じられる歌詞が乗った作品。途中町屋によるラップパートもあり、疾走感が心地よい一曲だった。

 本公演のラストは、「千本桜」。銀テープが宙を舞い、この日一番の盛り上がりを見せた。テンポとキーが上がっていくにつれ、会場もヒートアップ。メンバーも思い思いのアグレッシブな動きでそれに応える。最後は鈴華ゆう子、町屋、神永大輔、蜷川べに、亜沙の5人がお立ち台の前に勢揃い。鳴りやまないメンバーコールの中、本公演は幕を閉じた。終演後には新曲「Ignite」のMVを初披露する嬉しいサプライズもあった。

 さまざまな困難を乗り越え、未来へ向かう和楽器バンドのツアーファイナル。彼らの魅力がたっぷり詰まったセットリストと、バンドの世界観を体現したような演出が存分に楽しめる、素晴らしい公演であった。

(取材・文=南明歩/写真=上溝恭⾹/Kyoka Uemizo)

■リリース情報
CONCEPT EP 『REACT』
11月24日(日)24時配信スタート
iTunes Store限定バンドル

<収録曲 >
M1. Break Out
M2. Ignite
M3. IZANA
M4. 情景エフェクター
M5. Ignite live from JAPAN TOUR 2019 REACT新章 
※iTunes Storeボーナストラック
iTunes Storeリンクはこちら
各サイト配信リンク一覧はこちら

CONCEPT EP『REACT』
2019年12月04日(水)リリース

<収録曲 >
M1. Break Out
M2. Ignite
M3. IZANA
M4. 情景エフェクター
M5. Break Out – Instrumental –
M6. Ignite – Instrumental –
M7. IZANA – Instrumental –
M8. 情景エフェクター – Instrumental –
※M5〜M8は、CD Only盤(通常盤)のみ収録

初回限定映像盤(DVD付)
¥2,500(税抜)

<DVD収録内容>
・Behind The Scenes of REACT 〜Recording Documentary〜
REACTのレコーディング現場に密着したドキュメンタリー映像
・Ignite Music Video
・Ignite Music Video Making

初回限定ライブドキュメンタリーブック盤(ライブドキュメンタリーブック付)
¥2,200(税抜)
DVDトールケースサイズ エクストラパッケージ仕様 
REACT TOURに密着したライブドキュメンタリーブック(64P)

CD Only盤(通常盤)
¥1,400(税抜)
新曲4曲+新曲のInstrumental4曲を収録。
※Instrumental収録は、CD Only盤のみになります。

<全形態共通封入特典>
トレーディングカード全10種類のうち1枚ランダム封⼊
※初回プレス分のみ

<チェーン別オリジナル特典>
・TSUTAYA:A3ポスター
・Amazon:A5ビックポストカードA
・楽天:A5ビックポストカードB
・タワーレコード:ICカードステッカー
・HMV:アナザージャケット
・UNIVERSAL MUSIC STORE:生写真1枚(全8種類のうちランダムで1枚)
(初回限定映像盤/初回限定ブック盤/CD Only盤の3形態セットで生写真8枚セット) 
・その他店舗・ECサイト:ポストカード
※特典は先着となり数に限りあり。
※一部取扱いのない店舗・オンランインショップもあり。詳しくは各CDショップにて。

和楽器バンド Japan Tour 2019 REACT-新章-
TOUR会場限定予約特典:B2告知ポスター+チェーン別オリジナル特典 
※TOUR会場での予約はダブル特典となる。
※特典は商品と一緒にお渡し。
※チェーン別オリジナル特典の内容は会場で確認のこと。

■ライブ情報
『和楽器バンド Premium Symphonic Night Vol.2 ライブ&オーケストラ~ in 大阪城ホール 2020』
2020年2月16日(日) 
大阪・大阪城ホール OPEN 16:00 / START 17:00
<チケット料金>
一般指定A席 ¥8,800(税込) 一般指定B席 ¥8,000(税込) 着席指定席 ¥8,800(税込) BOX着席指定席 ¥10,000(税込)
※3歳以上有料/2歳以下入場不可(ただし2歳以下の場合でも膝上鑑賞可能な場合は無料で入場可)    
※当日チケット料金:一般指定A席/着席指定席 ¥9,800(税込) 一般指定B席 ¥9,000(税込)  BOX着席指定席 ¥11,000(税込)

<着席指定席について>
小さなお子様、ご年配のお客様、ファミリー、その他ライブを着席してご覧になりたいという皆様の為に、ご用意させていただく「着席観覧」用のお席です。
※ライブ中は必ず着席のこと。
※ステージからの近さを保証する座席ではない。  
※予定枚数に達し次第終了。

<BOX着席指定席>
※スタンド中央前方のスペシャルシート。
枚数制限:一人 1公演につき4枚まで  
(問)グリーンズコーポレーション 06-6882-1224

『和楽器バンド 大新年会 2020』
2020年2月29日(土)東京・両国国技館 開場16:00/開演17:00
2020年3月1日(日) 東京・両国国技館  開場15:00/開演16:00
<チケット料金>
一般指定席 ¥8,800(税込)着席指定席 ¥8,800(税込)
※3歳以上有料/2歳以下入場不可(ただし2歳以下の場合でも膝上鑑賞可能な場合は無料で入場可)
※当日チケット料金:¥9,800(税込)

<着席指定席について>
小さなお子様、ご年配のお客様、ファミリー、その他ライブを着席してご覧になりたいという皆様の為に、ご用意させていただく「着席観覧」用のお席です。
※ライブ中は必ず着席のこと。
※ステージからの近さを保証する座席ではない。  
※予定枚数に達し次第終了。
枚数制限:一人1公演につき4枚まで
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888

オフィシャルファンクラブ『真・八重流』チケット会員先行予約の詳細はこちら

■関連リンク
和楽器バンド Official HP
和楽器バンド Official Channel
和楽器バンド Official Twitter
和楽器バンド Official Instagram
和楽器バンド  UNIVERSAL MUSIC HP

アプリで読む