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悪の偶像

20/6/24(水)

「韓国映画に外れなし」と豪語するほど多くを観ているわけではないのだが、新人に属する若手監督の新作を観れば観るほど、「韓国映画界は才能の宝庫」だと感じることが多い。 デビュー作の『ハン・ゴンジュ 17歳の涙』(マーチン・スコセッシが次回作を熱望した、と資料には書かれている)は未見だが、イ・スジン監督のデビュー二作目『悪の偶像』は、彼が「才能の宝庫」の代表のひとりだと感心させられるアクション映画だ。 そしてもう一点、『シュリ』『ベルリンファイル』のハン・ソッキュと『ペパーミント・キャンディー』『オアシス』のソル・ギョングという韓国を代表する実力派俳優ふたりのダブル主演を実現させたことにも、「未来の大物」と予感させる。 来る知事選挙での勝利が有力視されている市議会議員ミョンフェ(ハン・ソッキュ)の息子が、飲酒運転で人をひき殺してしまう。政治家人生の危機に直面したミョンフェは自らのクリーンなイメージを守るために、密かに揉み消し工作を実行する。そんな彼の前にモンスターのような被害者の父ジュンシク(ソル・ギョング)が立ちふさがる…というスリリングなお話。 今や世界的な大監督になったポン・ジュノも、キャリアの初期に『殺人の追憶』というクライム・スリラーの傑作を手がけていたことを思い出した。

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