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夏帆と萩原利久がコロナ禍での変化明かす、Huluオリジナル「息をひそめて」完成披露

ナタリー

21/4/14(水) 11:15

「息をひそめて」完成披露試写会の様子。

Huluオリジナル「息をひそめて」の完成披露試写会が4月13日、東京・109シネマズ二子玉川で行われた。

「息をひそめて」は、2020年春の多摩川沿いを舞台とする全8話のオムニバスドラマ。完成披露試写会にはキャストの夏帆、萩原利久、蒔田彩珠、斎藤工、監督の中川龍太郎が参加した。

中川は企画の成り立ちについて「この作品のテーマの本質はコロナそのものではなくて。コロナによって出てきた社会の問題や心のゆがみは、もともとあったものが顕在化したということだと思うんです。それをまさに今この瞬間、ドキュメンタリーのように映し出すことに意味があると思い、取り組ませていただきました」と説明。合唱部の先生を演じた斎藤は「生徒の中に、役者ではない現役の学生さんが何人かいて。長回しのシーンでは、コロナ禍を実際に経験されてきた合唱部の生徒さんにいろいろ質問したり。発表会が延期になったお話は、もうドキュメントでした。フィクションとノンフィクションの境目がないような、不思議な感覚でしたね」と撮影を振り返る。

新型コロナウイルスによる日常の変化に関して、夏帆は「撮影現場に行くと、今まで当たり前だと思っていたことが通用しなくなったり、新たにルールができたりすることが多いです。例えば私たち役者も本番以外はフェイスシールドをするようになりましたし、“お茶場”と呼ばれる、お菓子や飲み物が置かれているスペースもなくなってしまって。でも、こういう変化の多い1年を経て、自分の中で大事にしたいものや人、時間など、今までぼやっとしていたものの輪郭がはっきりしていった感覚があります」と述懐。萩原は「コロナ禍になる前は、1週間のうちに何度も会ったり、多くの時間を共有することで友達関係が大きくなっていくような気がしていましたが、それができなくなって、1年に1度とか本当に久々に会っても意外と変わらないんだなと気付きました。もちろん距離感や時間の使い方は変わりましたが、友達との関係そのものは何も変わらない」と、変わったことと変わらないことに言及した。

「この1年で一番幸せだったこと」を聞かれた蒔田は「最近無事に高校を卒業しまして、それが一番の幸せだなと思います」と笑顔に。日本アカデミー賞新人俳優賞や毎日映画コンクール助演女優賞を獲得したことについては「こんなにたくさんの授賞式に参加できることは今までなかったので、とてもいい経験になった1年だったなと思います」と感慨深げに話す。

そして中川は「日本中、世界中が本当に息をひそめて過ごした1年。まだ終わってはいないですが、息をひそめて過ごしながらも、必ず素晴らしい日も来るでしょうし、こういった日々の中にも美しいものがあるということが、この作品の大切な部分だと思います」と思いを伝えた。

「息をひそめて」は4月23日よりHuluで配信。

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