Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

SEKAI NO OWARI、GReeeeN……独自のクリエイティブ追求したアーティスト 最新作からピックアップ

リアルサウンド

20/6/23(火) 15:00

 11年目に突入したSEKAI NO OWARIのニューシングル『umbrella / Dropout』、NHK連続テレビ小説『エール』主題歌として話題を集めているGReeeeNのニューシングル『星影のエール』。独自のクリエイティブを追求し、新たな変化を続けるアーティストの最新作を紹介!

(関連:SEKAI NO OWARIら、新曲MVはこちら

●SEKAI NO OWARI 『umbrella / Dropout』
 デビュー10周年を迎えたSEKAI NO OWARIは、ニューシングル『umbrella / Dropout』において、“生の本質を追求する歌詞”“ポップミュージックとしての在り方を常にアップデートさせ続ける”という自らのスタイルを改めて提示してみせた。「umbrella」は叙情的なストリングス、激しさと美しさを兼ね備えたバンドサウンドが鮮烈なインパクトを残すミディアムナンバー。傘を擬人化して思いを綴った歌詞からは、どうしても依存し合うことになる人間同士の関係性が浮かび上がる。「Dropout」は華やかなEDM系とアコギの音色を融合させたトラック、そして、Fukaseのこれまでの人生とこの先の未来を交差させた歌詞が一つになった楽曲。身体的な快楽と深い精神性が同時に伝わる、セカオワの核を感じさせる新たな名曲だ。

●クレイジーケンバンド『IVORY ep』
 クレイジーケンバンドから約5年ぶりのシングル『IVORY ep』が到着。夏という季節がもたらす憂い、気怠さ、官能をじっとりと映し出す「IVORY」は、洗練されたソウルネスとほんのり漂う妙齢カップルの体臭が混ざり合う極上のメロウグルーヴチューン。一瞬だけ訪れるジャズの香り、エンディングを彩るいぶし銀のギターソロなども含め、これぞ!大人のポップスに仕上がっている。2曲目の「だから言ったでしょ」は、“命削る恋”の入り口に立ち、一人で過ごす熱帯夜を描いたナンバー。濃密さ、しなやかさを感じさせるバンドのアンサンブルとともに、横山剣の猥雑にして切ない歌声が響き、聴く者それぞれの恋の思い出を引き寄せる。さらに「門松」(映画『嘘八百 京町ロワイヤル』主題歌)、「夢の夢」(アニメ『おじゃる丸』エンディングテーマ)なども収録され、いつもながらのボリューム感。

●GReeeeN『星影のエール』
 NHK連続テレビ小説『エール』主題歌として話題を集め、配信チャートを中心に大ヒットを記録しているGReeeeNの最新シングル表題曲「星影のエール」は、心地よいノスタルジーに溢れた旋律と、人と人の繋がりを、暗闇でこそ輝く星に重ねた温かい歌詞が共存する楽曲。昭和の大作曲家をモデルにしたドラマの世界に寄り添い、それを従来のスタイルに取り込むことでGReeeeNは、まさに老若男女が堪能できる2020年の大衆ソングを生み出してみせた。すでに多くの“歌ってみた”やカバー動画がアップされているが、今年の後半に向かって「星影のエール」は、さらに多くのリスナーを魅了し、勇気づけることになりそうだ。カップリングには、メンバーそれぞれが自宅レコーディングした新曲「ハローグッバイ by “STAY HOME”」を収録。

●Maison book girl『Fiction』
 サクライケンタのプロデュースのもと、現代音楽、エレクトロニカなどの要素を織り交ぜた楽曲――変拍子やポリリズムを多用したリズム構成、高度な理論に裏打ちされた和声やハーモニーなどーーによってアイドルシーンで異彩を放ち、幅広い音楽ファンを惹きつけているMaison book girlが初のベストアルバム『Fiction』をリリース。「bath room」「cloudy irony」「言選り」「闇色の朝」「鯨工場」などの代表曲を網羅した本作を聴けば、アイドルというフォーマットを発展させ、(ファッションやパフォーマンスを含め)独自のアートフォームへとたどり着いたブクガの軌跡を追体験できるはず。切なすぎるアイロニーを静かに投影した「Fiction」、「karma」と「cloudy irony」をマッシュアップしたナンバー「river」、ポエトリーリーディング「non Fiction」など新録曲も魅力的。(森朋之)

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む