Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

これさえ読めば、『銀魂 THE FINAL』の予習はばっちり! 最終作につながるシリーズのおさらい

ぴあ

20/12/31(木) 12:00

『銀魂 THE FINAL』(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員会

劇場アニメーション『銀魂 THE FINAL』が、2021年1月8日(金)に公開される。15年間続いてきた大人気シリーズが終わるいま、これまでシリーズをしっかり通って来た人ならずとも、気になっている方も多いではないだろうか? これから観始めようか迷っている方にも、念のためストーリーをおさらいしておきたいファンにも、最終作を楽しむための「これさえ読めば、映画の予習はばっちり!」な、シリーズのおさらいをお送りする。

「侍の国」。日本がそう呼ばれていたのは、今は昔。江戸の空には宇宙船が飛び交い、街は天人(あまんと)と呼ばれる宇宙人たちが我が物顔ではびこる。そんな江戸・かぶき町で、万事屋を営む男・坂田銀時が本作の主人公。仕事がないときは好物の糖分摂取やギャンブルに明け暮れ、吐くまで飲み歩くという自堕落な生活を送っている。

しかし銀時は、かつて天人たちが地球侵略に攻めてきた攘夷戦争の折、「白夜叉」と呼ばれ恐れられた凄腕の侍だった。そんな銀時は、メガネとツッコミがトレードマークの少年・新八と、宇宙最強最悪の戦闘民族・夜兎の血を引く少女・神楽、そして狗神の定春という3人と1匹で、万事屋を営んできた。

『銀魂』原作完結後のいまも、シリーズが多くの人々を惹き付けている理由のひとつが、「ジャンプらしくない」普段は自堕落な銀時が、万事屋メンバーやかぶき町に住む人々と繰り広げる、パロディや時事ネタ満載のコミカルな掛け合いだ。しかし、ひとたび仲間や町が危機に陥ったとき、手に汗握る剣戟アクションとアツいドラマという「ジャンプらしい」ストーリーが展開されることになる。そんなギャップが大きなひとつの見どころとなっているのだ。

宇宙の星々には、「アルタナ」(龍脈)という、星の生命力とされるエネルギーが存在する。そのエネルギーの影響を受けて生まれた、不老不死の魔人・虚(うつろ)がいた。虚は永遠に続く生死という終わりなき苦しみの果てに、無数の人格を生み出した。その内のひとりが、吉田松陽。銀時や盟友の高杉晋助、桂小太郎らが、松下村塾で学んだ師だった。

しかし、攘夷戦争の最中で、松陽を斬るのか、高杉と桂を見殺しにするのかという究極の選択を迫られた銀時は、松陽を斬る道を選ぶ。その後、銀時は万事屋として、高杉は江戸転覆を目論む過激派攘夷志士集団「鬼兵隊」の総督として、そして桂は「狂乱の貴公子」「逃げの小太郎」など数々の異名を持つ、世直しを志とする攘夷志士として、それぞれ別の道を歩むことになる。

しかし、彼らは後に、松陽が実は生きていたこと、そして別人格である虚が己ごと全宇宙を破壊することを企んでいるという、衝撃の事実を知る……。攘夷戦争で袂を分かってしまった後は、「俺ァただ壊すだけだ」と狂気的な笑みを浮かべて暗躍する高杉と、何度となく激突してきた銀時。『銀魂』は、普段のギャグ満載のパートが注目を集める一方で、 シリアスなパートで度々登場する高杉と銀時との、永遠の好敵手どうしだからこその、プライドを賭けた熾烈な戦いもファンの心をつかんできた。

虚の陰謀を止めるため、そして松陽と笑顔で再会するため、銀時と高杉、桂ら松陽の弟子たち、そして新八、神楽、定春ら万事屋の面々、そして進む道は違えど、ともに江 戸を守ってきた悪友・真選組たちをはじめとした江戸の仲間たちは一致団結。激しい戦いの末、虚は龍脈の渦の中に消えていく。

しかし、このとき定春は龍脈を抑える狗神としての力を使い果たし、長き眠りについてしまう。戦いを終えた仲間たちは、それぞれに使命を抱き、別々の道を歩み始める。虚復活を予見し、各地に散らばる龍脈の噴出地点「龍穴」を巡っていた銀時は、2年の時を経て幼い姿で復活した虚と邂逅。しかし、その肉体には虚ではなく、松陽らしき人格が発現したことが分かる。ところが、虚の肉体の完全復活、ひいては自分たちの不完全な不死体を完全なものにしようと目論む「星芒教」によって、虚の身体は奪われてしまう。

「完全なる不死」が教団に渡らぬよう、松陽は銀時に自らの心臓を託す。その後、松下村塾跡に立ち寄った銀時は、兄弟子である朧の骨を使い、不完全ながらも不死の身体となった高杉との再会を果たす。星芒教の狙いを阻止すべく、銀時と高杉は江戸に戻るのだった……。

そして、1月8日に公開となる『銀魂 THE FINAL』では、再び復活した最後にして最強の敵・虚が立ちはだかる。それぞれの想いを胸に戦う銀時や高杉、桂、そして万事屋の仲間たちは、虚に打ち勝つことが出来るのか? そして、銀時たちは、誰よりも慕った師・松陽の笑顔を取り戻すことが出来るのか。

これまでもギリギリのパロディ、抱腹絶倒のネタ、そして終わる終わる詐欺を繰り返してきた『銀魂』がいよいよ本当のラストを迎えるとあって、冒頭からエンドロールが終わった後まで見逃せないシーンが満載になるはず。本編のスタート直前に駆け込むと肝心なところを見逃す恐れもあるので、ぜひともおなじみのワーナー・ブラサースのオープニングロゴが登場するところからしっかり観ておきたい。

『銀魂 THE FINAL』
2021年1月8日(金)公開

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む