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峯田和伸(銀杏BOYZ)のどうたらこうたら

峯田和伸ゼミ② 地下世界では、衝動が生まれたと同時にやり終える

毎週連載

第89回

20/8/8(土)

前回、地下世界の話をしましたけど、いわゆる宇宙人っていうのが、実は地下世界の生き物であって、人間の未来の姿であることには間違いないと僕は思っています。

いわゆる宇宙人って、銀色の体をしてるでしょ。あれ実はね、肌の色が銀というわけではなくてスーツを着ているんですよ。彼らの後ろを見たらわかるんだけど、だいたいファスナー式になってる。どうしてあんなスーツを着ているのかと言うとさ、地下世界で暮らしていて紫外線にメッチャ弱いからなんです。だからたまに地上に出てこようとすると、そのままの体だとすぐ火傷しちゃうんですね。そのために紫外線防御のスーツを着てメッチャ緊張しながら地上に来てるんですよ。

実際さ、この地上の人間社会でも、地球温暖化のせいとかで、どんどん暮らしにくくなってるじゃないですか。そういうことを地下世界の奴らは、とうに察知していてさ、それを先読みして地下に潜っていったんです。

地下だから、太陽を浴びることはできないんだけど、実はマグマっていう一番大きなエネルギーを有していて。それを頼りにすれば、地下世界では生きられる。地上の人間なんかと比べモノにならないくらいの進化もできるっていう話なんです。

つまり、この地上の人間社会なんて彼らから見れば動物園みたいなものなんですね。僕らはバカだから「人間が最先端」みたいに思ってるけど、実は同時代に人間からもっと進化した奴らが地下に存在するってことに気づかないんだから。

またさ、地下世界の奴らは時空さえもはるかに超越して、「過去」「現在」「未来」っていうのが全部同時にあるんです。

これは前に喋ったことがあるけど、かつての僕は「抜きたい」と思ったら中野坂上のビデオ屋までAVを買いに行っていました。

「抜きたい」→「だからビデオ屋に行こう」→「チャリかっ飛ばす」→「AV買う」→「家戻ってくる」→「プレイヤーに入れる」→「やっと抜ける」……ここまでにすでに1時間半から2時間近く経過してるわけです。かったるいですよね。

でもさ、今は「抜きたい」っていう衝動を覚えてから実際に「抜く」までの時間はどうなっていますか? もはやたった数秒になっているわけですよ。ネットの進化のおかげですけど、1時間半が数秒に縮まっちゃってる。

さらにこの進化が進んだらさ、「抜きたい」と思った瞬間にもうピュッて出せるようになるんです。「カレー食いたい」と思ったらもう食べちゃってる。人間はやがてそれくらい進化していくわけなんだけど、一方で、そこまで自由になんでもできるようになると、どうしても欲はなくなってくるわけですね。

そうなると、体を動かさなくなっちゃうんですけど、その地下世界の奴らは、さらにずっと先にいるし、脳だけはとにかく進化しているからね。もう自らの肉体を動かさずして「過去」にもすぐ行けるし、「未来」にもすぐ行けるわけです。それだけで満足するようになるとさ、さらに動かなくなっちゃって、なんと最終的には石になっていってしまうわけですね。

(峯田和伸ゼミ・次回につづく)

皆さんが信じるか信じないかは別として、この話は本当なんですよ。

構成・文:松田義人(deco)

プロフィール

峯田 和伸

1977年、山形県生まれ。銀杏BOYZ・ボーカル/ギター。2003年に銀杏BOYZを結成し、作品リリース、ライブなどを行っていたが、2014年、峯田以外の3名のメンバーがバンド脱退。以降、峯田1人で銀杏BOYZを名乗り、サポートメンバーを従えバンドを続行。俳優としての活動も行い、これまでに数多くの映画、テレビドラマなどに出演している。


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