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「TENET」ノーランが語るインド・ムンバイでの撮影「もっとも視覚を刺激する街」

ナタリー

20/9/7(月) 12:52

「TENET テネット」ポスタービジュアル

世界7カ国で撮影が行われたクリストファー・ノーラン最新作「TENET テネット」。このたび監督とキャストがインド、デンマーク、ノルウェーでの撮影を振り返るコメントが公開された。

「TENET」という謎の単語をキーワードに、第3次世界大戦を防ぐミッションを課せられたエージェントの姿を描いた本作。ジョン・デヴィッド・ワシントンが任務に巻き込まれていく名もなき男、ロバート・パティンソンがその相棒であり、世界各国で働く優秀なエージェント・ニールに扮した。8月26日に41の国と地域で公開され、事前予測を大幅に上回る5300万ドルのオープニング成績を記録。9月3日に封切られたアメリカでも週末で2020万ドルを稼ぎ、初登場1位を獲得している。

本作はエストニア、イタリア、インド、デンマーク、ノルウェー、イギリス、アメリカの7カ国で撮影が行われた。「映画が持つ国際性」が物語に欠かせなかったと語るノーランは「描いたのは世界全体。つまり我々人類への脅威で、それが物語のドラマ性に必要不可欠だった。だからこの映画に世界規模の雰囲気があることは、テンポやスケールを演出するのに非常に重要だった」と明かしている。

雨季真っ只中のインド・ムンバイでは、ワシントンとパティンソンが約76mの高さのビルの上階へ外壁を駆け上がって侵入するシーンを撮影。各俳優のスタントマンは高速巻き上げ機につながれ、ビルに最初に接触する21m地点まで飛び上がったという。ワシントンとパティンソンも6m地点まで実際に飛び上がっており、スタントコーディネーターも「画面から消える人物は本当に彼らなんだ。彼らがそこまでやるのを見て、感動したよ」と絶賛。続くビルから立ち去る場面では、2人は侵入したときとは反対にバンジージャンプで地上まで降りる。撮影では半階下に用意された安全網に飛び込んだパティンソンは「僕たちがしたのはミニジャンプだったとしても、ワイヤーにつながれ、20階下を見ているから、感覚的には大ジャンプと同じ。恐ろしかったけど、楽しかった。最高の瞬間だ。夢のような達成感のあるシーンだったよ」と興奮気味に回想。ワシントンも「今は笑っていられる。でも、ものすごく緊張していたよ。着地用のベッドが置いてあっても、飛び降りることに変わりはない。それ以降、僕はなんでもこなせるようになったよ」と笑って振り返った。

ノーランはムンバイでの撮影について「建築物や、街を行き交う人々、活気にあふれる街中など、世界規模でももっとも視覚を刺激する街。そして歴史を感じさせる素晴らしい街なので、それを見せることができるのにはとてもワクワクした。ムンバイは映画愛に溢れていて、映画産業もとても進んでいる。地元のスタッフと一緒に組み、彼らの映画作りへのアプローチを学ぶことができたのは楽しかったし、彼らの協力を得て目を見張るような光景を撮れたのはよかった。撮影日数に限りがあり、雨季だったので豪雨に見舞われるなど撮影条件も厳しかったが、本当に面白いショットを撮ることができた」と語った。

バルト海にある洋上風力発電所で名もなき男が隔離されるシーンの撮影が行われたデンマーク。ノーランは「この風力発電基地は、数年前に飛行機でドイツへ向かうときに上空から目にしていた。そのとき地理的な位置を確認してメモに残しておいたんだ。今回、世界中の発電基地をあたってみたけど、結局選んだのは、私が初めて目にしたデンマークの基地だった。かなり重要なシーンがそこで展開する。ビジュアル的にも象徴的な仕上がりになっているので、デンマークで撮影できてよかったよ」と振り返る。デンマークではバルト海の洋上で巨大な砕氷船を舞台にしたシーンも撮影された。

ノルウェーのオスロでは、オスロ・オペラハウスの屋上や街中で撮影が行われた。ノーランは「重要なロケシーンのいくつかはオスロで撮影している」と述べつつ、「オペラハウスは建造物としても素晴らしい。しかも屋上からは最先端の現代建築を含め、街を一望できる。美しい街だし、オスロの人々も素晴らしい。それをこの映画で捉えることができてよかった」と充実の撮影を語った。

「TENET テネット」は9月18日より全国ロードショー。

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