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いま、最高の一本に出会える

「NO SMOKING」公開記念舞台挨拶の様子。左から佐渡岳利、細野晴臣。

細野晴臣「音を聴いていたらなかなかうまくできている」と自身の記録映画紹介

ナタリー

19/11/2(土) 15:17

「NO SMOKING」の公開記念舞台挨拶が本日11月2日に東京・シネスイッチ銀座で行われ、細野晴臣と監督の佐渡岳利が出席した。

本作は細野の活動50周年記念作品として製作されたドキュメンタリー。まず登壇した佐渡がサプライズゲストとして細野を呼び込むと、観客からは驚きの声と大きな拍手が起こる。チェックのキャスケットを小脇に携え登場した細野。本作を鑑賞した感想を求められると「自分が出ているっていうのは観たくないですから。鏡もなるべく見ないようにしているんです。でも、目をつぶって音を聴いていたらなかなかうまくできている」とユーモアあふれる回答で笑いを起こす。

本作のナレーションを担当している星野源について「ずいぶんと歳が違いますけど、息子みたいなものですね」と紹介した細野。「彼が若い頃、僕のまねをして髭を顔に描いたりして。面白いなって思っていたら、あんなに立派な青年になってびっくりしています」と語り、星野が所属していたバンド・SAKEROCKの頃に知り合ったことを明かす。佐渡は「(細野のことを)好きなバイブレーションが言葉ににじみ出ていると思います」と本作でのナレーションを称賛した。

細野の幼少期からの写真が多く紹介されている本作。「いい写真がいっぱい出てくるので、ぜひご覧になってください」と細野が話すと、佐渡は「ご家族との関係や環境が今の細野さんを作っているんだなと思いました。音楽やお笑いがお好きだったり、『サザエさん』のような大家族でいらっしゃるんです。素晴らしい日本があるという感じがしましたね」と続ける。すると細野は「母親が映画が好きでね、日劇の映画館に通っていました。ジャック・タチの『ぼくの伯父さん』に連れて行ってもらったんですよ。小学校5年だったかな。それ以来、ジャック・タチは好きですね」と当時を懐かしみほほえんだ。

本作には、2018年に細野のワールドツアーで実現したイエロー・マジック・オーケストラ(YMO)集結の模様も捉えられている。メンバーが映画を観たのかどうか聞かれた細野は「さあてねえ」と目を逸らせながらとぼけると「チェックしてないです。まあこれから観るでしょう、きっと」とコメント。そしてロンドン公演のいきさつを「たまたまみんな近所に来ていたんですね。観に来てくれるって言うので呼んだんですよ。それでセッションしています。いいチャンスを撮っていただいてありがたいですね」と説明した。

最後に佐渡は「ファンの方は細野さんってやっぱりすごい人なんだなと、もう一度確認していただいて。初めて触れる方にはこんなすごい人、かわいい人がいたんだと発見してもらいたくて作りました。こんなにすごい人は本当にいないと思っておりますので、そのエキスをたっぷり吸っていただきたいです」と熱く作品を紹介。佐渡からの絶賛に苦い顔を見せていた細野は「いや、自分ではわからないです。草葉の陰から見守っているだけで……まだ生きていますけど。本当にありがたいなと、観に来ていただけるだけで幸せです。どうもありがとうございます」と客席へ丁寧に感謝を述べる。フォトセッションになると「タバコが吸いたいな」と胸元を探った細野に、観客からは温かな笑いがこぼれた。

「NO SMOKING」は全国で公開中。

(c)2019「NO SMOKING」FILM PARTNERS

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