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美 少年、エンターテインメントの原点に触れた旅 心を揺さぶられる経験が原動力に

リアルサウンド

19/12/12(木) 7:00

 連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)11月29日、12月6日と2週に渡って密着したのがジャニーズJr.のユニット、美 少年。メンバー6人のうち、5人は現役高校生という、まだ初々しいメンバー。彼らの奮闘ぶりを追った。

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●自分たちにしかない何かを探す彼ら
 美 少年だけにあるものを聞かれると、メンバー最年長の藤井直樹は「美 少年だけにあるもの……なんだろう?」と考え込んだ。那須雄登も同様に「分かんないよな」と返答。

 歌とダンスに加えて、楽器やアクロバット、タレントの個性的なキャラクターなど、他のユニットには武器がある中で、美 少年にはこれといった武器がないと悩むメンバー。美 少年は、上記二人に加えて、高身長の佐藤龍我、ムードメーカーの浮所飛貴、アクロバット練習中の金指一世、MCやソロなどを任されている岩﨑大昇の6人構成だ。

 ジャニーズJr.が多数出演する番組で、盛り上げ方やトーク術がある人、身体能力を発揮する人と、その人ならではの武器を披露する中で、ひときわ大人しく見えていた美 少年。その中で佐藤がレモンの丸かじりを披露したが、映像としては少し地味なシーンになっていた。番組MCのヒロミからは「これを他でやることがあったらもっと速くな」とツッコミ交じりのアドバイスを受けていた。

 彼らは歌にダンスという平均的なパフォーマンススキルはあっても、 “美 少年といえばコレ”という代表的な武器がないのだ。このところ、ジャニーズJr.のダンスレベルがあがり、嵐の二宮和也もJr.当時にこのレベルだったら受かってないと舌を巻いたほど。下積み時代ならではの悩みを抱える美 少年の姿に、歴代アイドルの過去とを重ねてどこか懐かしい気持ちにさせられた。

●エンターテインメントの原点に触れたロサンゼルスの旅
 エンターテインメントを見つめ直す旅として、アメリカ・ロサンゼルスに降り立った美 少年。日系人が多く住むリトルトーキョーで行われた『Nisei Week Japanese Festival』に参加した。

 オープンカーでのパレードに続き、二つのステージに出演。一つ目は広場につくられた照明も囲いもない、これぞ原点というシンプルなステージ。扇子を使った演出も風の影響で上手くいかない、慣れない環境で苦戦するメンバー。偶然ロスに滞在していた嵐の松本潤が応援に駆けつけ、盛り上げ方についてアドバイス。それを受けて、客席に降りてハイタッチをするなど、観客を巻き込むパフォーマンスで盛り上げていた。

 今回のロス行きを提案したのが、メンバーの岩﨑大昇。「ジャニーさんにショーとか勉強しにアメリカへ行きたいって話したらめっちゃジャニーさん笑ってたんですよ。『何言ってるの、やばいよ』みたいな。『ちょっと待ってね』ってスケジュールをみながら、『分かった君たちが行きたいなら行こう、その代わりしっかりやってこないと』」と、快諾してくれたという。この時に確認したスケジュールが『Nisei Week~』だった。

 ジャニー喜多川氏は生後間もない頃と、16歳から20代前半までをこのアメリカで過ごした。さらに、今回二つ目のステージとなった高野山米国別院も、ジャニー氏が生まれ育った場所。僧侶だったジャニー氏の父親が務める寺で、移民たちが集まり、娯楽を楽しんだという。縁ある場所に足を踏み入れた那須は「壊しちゃいけないなって思いますね。ジャニーさんとお父さんが築いてきたものを。物と人を大事にしたいなと思います」と語った。

 このステージで岩﨑は、美空ひばりの「愛燦燦」を熱唱。実は、美空ひばりもこのステージに立ったことがあり、その際にステージ演出を手伝ったのがジャニー氏だという。リハーサルを何度も重ねた岩﨑の姿からは、緊張と共に伝統を受け継ぐ覚悟のような気概が伝わってきた。

 旅の最後に訪れたのはラスベガス。『Michael Jackson ONE』を観劇した6人は、「やばい」「言葉に表せられない」と、素直な感情を露わに。岩﨑は「ジャニーさんはこういう派手なことをやりたいんだな。これだ! って分かりましたね」、佐藤も「もっとできるっていう気がしました」「頑張りたいと思います、本当に頑張りたいと思います」と目を輝かせた。

 先輩アイドルたちも同様に、本場のステージを観に連れてってもらったことを明かしていたが、これぞ百聞は一見に如かず。心を揺さぶられる経験が、彼らが突き動かす原動力となっていくのだろう。

 「YOUたち顔とスタイルいいよ」ーージャニー喜多川氏からそう褒められたという彼ら。グループ名に相応しく、美しい容姿とスタイルを持ち合わせている。今回の密着では、ビーチで行われた雑誌撮影で細身の身体でカメラの前に立つ姿、本場のステージに触れて感銘を受ける様子があったが、歴代の先輩たちもジャニーズJr.時代に通ってきた道だ。順当にコマを進めている様子が頼もしく、どこか懐かしい気持ちにさせられた。

 一回目の密着では自分たちにしかない武器を探していた彼らだが、海外でステージに立ち、本場のショーに感銘を受ける姿には、物事をスポンジのように吸収し、これから何者にでもなれる可能性を感じた。ジャニー氏の人選において、やる気とウソのない人間性を重要視していると言われているが、彼らの曇りのない目の輝きをみれば納得だ。

 これから進む道は、平坦なものではないかもしれないが、事務所やエンターテインメントのルーツを知り、踏襲し、目標を高く掲げる彼らに期待をしない理由がない。(柚月裕実)

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