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“死を考えること=生きることを考えること”、西川信廣演出「ウィット」本日開幕

ナタリー

文学座「ウィット」より。(撮影:宮川舞子)

文学座「ウィット」が本日6月5日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。

「ウィット」は、アメリカの作家マーガレット・エドソンの処女戯曲。本作は、1993年にリーディング公演として発表され、1998年にニューヨークのオフ・オフ・ブロードウェイ入りし、1999年にはピュリツァー賞に輝いた。劇中では、“尊厳死”をテーマにした物語が描かれる。“生と死”を描くイギリスの詩人ジョン・ダンの研究に取り組んできた英文学者ビビアンは、ある日医者から末期がんを告知される。受け入れ難い現実に、ビビアンの心は大きく揺れ動くが、ジョン・ダンの作品を通して、改めて生と死について思考する。そんな中、ビビアンは看護師から延命治療を受けるか否かの判断を迫られ……。

演出を手がける西川信廣は「『ウィット』は末期がんになった、英文学者ビビアンを通して、人間にとっての永遠の課題を問いかける物語です。少し、重い題材ですがウィットにとんだ笑いもあります。コロナ禍で私たちは世代を越えて、死に直面しています。『死を考えること=生きることを考えること』が本作『ウィット』のテーマです」とコメントしている。出演者には、新橋耐子、富沢亜古、張平、斎藤志郎、内藤裕志、木場允視、杉宮匡紀、西村知泰、川合耀祐が名を連ねている。

上演時間は約2時間5分。公演は6月13日まで行われたあと、19日に新潟・長岡リリックホール シアターでも上演される。また、11日公演はライブ配信も行われる。

西川信廣コメント

「生」を受けたその瞬間から私たちは「死」に向かって走っています。その死をどのように受けとめたらいいのか? 延命はその人にとって「幸せ」なのだろうか? そして、死を目の前にした時、私たちは何を求め、何を考えるのだろうか?

「ウィット」は末期がんになった、英文学者ビビアンを通して、人間にとっての永遠の課題を問いかける物語です。少し、重い題材ですがウィットにとんだ笑いもあります。

コロナ禍で私たちは世代を越えて、死に直面しています。「死を考えること=生きることを考えること」が本作「ウィット」のテーマです。

文学座「ウィット」

2021年6月5日(土)~13日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2021年6月19日(土)
新潟県 長岡リリックホール シアター

作:マーガレット・エドソン
訳:鈴木小百合
演出:西川信廣

出演:新橋耐子、富沢亜古、張平、斎藤志郎、内藤裕志、木場允視、杉宮匡紀、西村知泰、川合耀祐

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