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和牛キッチンの“神回”レシピ本、その実用性は? 水田「1レシピにつき4回は作ってほしいな」

リアルサウンド

20/6/26(金) 8:00

 Cookpad Liveにて料理番組『和牛キッチン 川西シェフ・助手水田』を生配信しているお笑いコンビ・和牛のふたりがこの度初めての単行本を上梓した。タイトルは番組名と同じで、内容は水田がかねてから出したかったと語るレシピ本。

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 料理人としての経験がある水田と、最初は手元が覚束なかったが回を重ねるごとにぐんぐん料理の腕が上達していった川西。撮り下ろし写真も多く、ふたりが実際に料理している臨場感が伝わってくる読み物としても楽しい1冊だ。

 ふたりのファンが楽しめるのはもちろんのこと、牛スタ丼を作る際に余ってしまった卵の白身を有効活用できるようにスープのレシピが載っていたり、オムライスを作る際の卵に水溶き片栗粉を入れると固まりやすいなどのちょっとしたアドバイスがあったりと、かなり実用的なレシピ本となっている。「料理しててこういうとき困るんだよね」という細かいお悩みを丁寧に掬い取ってくれる。

 メイン料理だけではなく、一緒に副菜やスープのレシピも掲載されている。なのでページを開くだけでその日の献立を考えなくていいのも魅力。そして特筆すべきは電子レンジを使用するレシピがとても多いこと。本格的な煮込み料理や作るのに手間がかかりそうなものも、電子レンジを使ってうまく工程を省いているので真似しやすい。ステイホームで料理の楽しさに目覚めた人はさらにステップアップができるはずだ。

 合間に挟まるふたりの掛け合いも微笑ましい。とある回では川西が本番直前に暑くなってしまってセーターを脱ぎ、まさかのヒートテック姿で登場した。

川西「ごめんな、ほんで俺ちょっと今日、ヒートテックで……」
水田「おまえまじか!おまえまじか!きっしょ!(笑)」
川西「マネージャーから、ほんまにそれでいかはるんですか?っていわれたんやけど、エプロンするし何でもええかと……。でも放送始まってモニターに映った瞬間、あ、これはあかんなって。恥ずかしくなってきた」
水田「そういうとこやねん、お前の可愛いとこって」
川西「可愛いんかい(笑)」

 放送中ずっとヒートテック姿を弄られていた川西を思い出してニヤニヤが止まらないファンも多いはずだ。その後、放送1周年記念の回でプライベートでも和牛と仲の良い、お笑いコンビかまいたちの濱家がスペシャルゲストとして出演。このときの流れを受けて彼もヒートテック姿で登場し、スタジオとファンを大いに沸かせた。

 巻末のスペシャルインタビューで繰り出される質問もこの本ならでは。ふたりに「彼女に作ってもらいたい料理」に加えて「彼女に作りたい料理」を問う。この企画を通して料理の腕がかなり上達した川西に対し、水田は「料理ができることは財産だ」と語る。

水田「1回作っただけやったら覚えないから、1レシピにつき4回は作ってほしいな。」
川西「30回分くらい載ってんのよ、水田さん。単純計算120回作らなあかん。」
水田「週に1回でええよ。それを30種類、4回やって、2年4か月でマスターできるね。」
川西「2年4か月って……おい、子供大きくなってんぞ。」
水田「でも考えてみて。2年4か月で料理ができる人になれると思うと、財産ですよ。最後は本を見ずに作れるようになったらすごいこと。」
川西「いや、ローン感覚や(笑)!」

 ベーシックなものから少し難しそうなメニューまで広く網羅している本作。今度の休みは何を作ろうかな。ふたりが楽しそうに料理をする写真を眺めつつそんなことを考える。

(文=ふじこ)

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