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息子を失った女性の再生の旅描く「おもかげ」、竹中直人やシシド・カフカが称賛

ナタリー

20/8/27(木) 15:00

「おもかげ」新場面写真

スペイン・フランス合作映画「おもかげ」の公開日が10月23日に決定。あわせて新場面写真と著名人コメントが到着した。

本作は、ロドリゴ・ソロゴイェンが2017年に製作し、第91回アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートされた15分の短編「Madre」をもとにした作品。同短編をオープニングとして使用し、6歳の一人息子を失ったエレナの希望と再生の旅路を描く。第76回ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門に出品され、エレナを演じたマルタ・ニエトが女優賞を獲得した。

公開された8枚の新場面写真には、映画の舞台となるフランス南西部のリゾート地ヴュー=ブコー=レ=バンで浜辺に佇むエレナや、息子の面影を宿した少年ジャンの姿などが捉えられている。また、本作を鑑賞した竹中直人は「俳優たちの息づかい、そして風景……まるで自分がそこにいるかの様な臨場感。苦しく切なく残酷でいとおしい、打ちよせる波の様な最高のラブストーリー」と、ミュージシャン・女優のシシド・カフカは「男 女 親 子 物 事 時間 その枠を外したら 愛はどんなもので どんな表現になるのだろう」と称賛した。そのほか作家の山内マリコ、マンガ家・コラムニストの辛酸なめ子、女優・作家の中江有里、歌手の加藤登紀子らのコメントは以下に掲載している。

「おもかげ」は東京・シネスイッチ銀座、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国でロードショー。

高野ひと深(マンガ家)コメント

さよならできずに、浜辺を彷徨い続けてた。
さよならできたら、もうどこまでも生きていける。
あとは未来しかないよエレナ!と電話をかけたくなりました。

竹中直人(俳優・映画監督)コメント

たまらなく素敵な映画だった。
俳優たちの息づかい、そして風景……まるで自分がそこにいるかの様な臨場感。
苦しく切なく残酷でいとおしい、打ちよせる波の様な最高のラブストーリー。

シシド・カフカ(ミュージシャン・女優)コメント

男 女 親 子 物 事 時間
その枠を外したら
愛はどんなもので
どんな表現になるのだろう

闇から光の方へと歩き出すのは
何かを許されたと感じたとき

名越康文(精神科医)コメント

かけがえないものは、無くしたものである。
無くしたものを中心に、世界は回っている。

山内マリコ(作家)コメント

悲劇の果てに、失った人の面影に眩惑されるエレナは痛々しい。
だけど誰もが人生のある時期から、そうなるのだ。
愛する人を得て、失い、その面影に心を乱される。

鎌田實(医師・作家)コメント

悲しみ、怒り、憎しみ。
女と母の2つの心が重なり合う。
不可思議な人間の心を、これ以上ない美しいカットで物語る。
希望と再生の芳醇な映画に酔い痴れた。感動!

北村道子(スタイリスト、衣裳デザイナー)コメント

見る人の感受性を試されるような映画。
スペインの美しい海辺や森の映像、
それに呼応するかのような少し不穏な音の効果にぞくっとした。

Ed TSUWAKI(イラストレーター)コメント

静かな波を寄せ合うような出会いは
二人を取り巻く世界に嵐を起こした。
彼女はどこかで悟っていた。
少年はどこかで悟っていた。
その出会いが
その後の二人の世界を赦すだろうと。

辛酸なめ子(マンガ家・コラムニスト)コメント

愛を失ったら、どこかから別の愛がやってくる……。
世界は愛で満たされていると思うと、人生に希望が持てます。

綾戸智恵(ジャズシンガー)コメント

オープニングから心拍数上がる!
いいスピードで始まった、なのに10年後、なんやこれ、
と思っていたら、えっラスト10秒の爽やか感!!
人は弱い。でも時を重ねて出会いを重ねることで強く優しくなれるんや
そのための10年か。
長くも短くも無く必然な時間。

中江有里(女優・作家)コメント

悲しみの果てに出会った名付けることができない愛は、これまで見たことのない輝きを放っていた。

加藤登紀子(歌手)コメント

フラメンコで踊り手が佳境に入った瞬間を「デュエンデー神が乗り移った」、普通じゃない程の域に入ってしまうことをフランス語で「マラドゥー病気」。そんな愛の前では、大人の常識も理性も、家族の優しさも虚しい。胸が痛いほど辛くて美しい映画でした。

(c)Manolo Pavon

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