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SixTONES、MVが話題を集める理由 「ST」など“アーティスト”としての魅力詰まった濃密な世界観

リアルサウンド

20/12/12(土) 6:00

 SixTONES1stアルバム『1ST』が1月6日にリリースされる。発売に先駆けて、12月8日にアルバム収録曲の「ST」が解禁され注目を集めた。Twitterでは、このところ連日のようにSixTONESに関する関連ワードがトレンド入りを果たすなど、発売日はまだ先だがかなりの盛り上がりをみせている。

 12月8日の解禁日には、朝の情報番組でも大きく取り上げられ、京本大我は「SixTONESが一年で築き上げてきた形というのをこの『ST』で改めて提示する」と語り、続けて「アーティストとしてもアイドルとしてもやっぱり向上心というか。もっと上にいくぞ、そういうメッセージが込められていると思う」とアルバム作品に込めた思いを明かした。

 そして、同日21時にはYouTubeのSixTONES公式チャンネルで、一足先に「ST」MVの[YouTube Ver.]が公開。早くも動画再生数150万回以上を記録している。(12月11日現在)

SixTONES – ST (Music Video) [YouTube Ver.] (from Album “1ST”)

 MVが話題を集める理由の一つに、映像に落とし込まれた濃密な世界観やクオリティの高さが挙げられる。「ST」は意外にも静かな始まり。無数のキューブをバックに、ジェシー、京本、松村北斗とスイッチ。ジェシーから田中樹&京本へと歌い継いでいくのだが、背景もキューブからサークル、スフィア、ウェーブと変化していく。

 楽曲も音の進行と共に、疾走感ある力強いロックへと表情を変える。ソロやハモリ、ラップ、ユニゾンを組み合わせながら、心情を表したダンス、表情、叫び……全身を使って表現する様子は、始まりの静けさからは想像のつかない世界だ。

 また、ソロパートではメンバーの魅力が伝わるアングルから捉えていること、そしてさりげなくメンバーカラーが使われているのも嬉しい。わずか3分22秒の間に胸を揺さぶり、最後には熱を残す。

 MVからは彼らの歌唱力と表現力の高さが伝わり、アイドルというよりは“アーティストとしてのSixTONES”が堪能できる。ファンではない人が目にすれば、自然と刷り込まれてきたアイドル像が壊れるほどの衝撃を受けることだろう。

 公開時にはコメント欄も大盛況で、語彙力が奪われるほどの衝撃を受けた人、テキストでSixTONESコールをする書き込みも多数寄せられていた。

 さて、YouTubeで公開のMVは、[YouTube Ver.]と記されている。11月リリースの3rdシングル曲「NEW ERA」も同様に[YouTube Ver.]が先行で公開された。発売前にしてここまで披露するのか! と、大盤振る舞いに思えたが、オリジナル版ではジェシーのソロパートが設けられている。さらに、音楽番組でのライブパフォーマンスでも、振り付けを一部変更したほか、出演番組ごとに衣装も変わっており、一度観たら満足……ではなく、観たら最後。どんどん観たくなる仕掛けが散りばめられている。「ST」もオリジナル版ではどんな映像が観られるのだろうか。

 それからもう一つ、SNSで観ることができるアルバムの告知CM動画も話題だ。現在、第4弾まで公開されているが一向にメンバーの姿はなく、音声のみ。いつか登場するのではないかと、積極的に探してしまうほど。これほど観たい欲を掻き立てるCM動画も珍しい。

 SixTONESはメンバーのパフォーマンスはもちろんだが、MV、SNS、告知CM動画、あらゆる手段どれをとってもユーモアにあふれるクリエイティブでファンの心を刺激し続けている。

 12月11日にはパッケージ見本画像が公開されたが、1月6日の発売までにどんな仕掛けがあるのか。アルバムの発売日が待ち遠しいのはもちろんだが、それまでの日々をこんなに楽しく過ごせているのは、SixTONESならではといえるだろう。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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