「読書」を改作上演、勅使川原三郎の“深化”した新作「読書 本を読む女」
21/5/17(月) 18:30
勅使川原三郎 新作公演「読書 本を読む女」チラシ表
勅使川原三郎の新作公演「読書 本を読む女」が、6月24日から27日まで東京・シアターΧで上演される。
「読書 本を読む女」は、2018年に披露されたアップデイトダンス「読書」を改作上演するもの。勅使川原の読書体験と身体感覚から生まれた「読書」は、もともと佐東利穂子のためのソロ作品だったが、「読書 本を読む女」は勅使川原と佐東によるデュエット作品となる。“読書”という行為に向き合ったソロ作品から、“読書する者”の内面を捉えたデュエット作品へと“深化”した本作に注目だ。
勅使川原三郎コメント
密閉された本の頁を開く
暗闇だった紙面が明るくなり目が言葉に触れる
声が言葉を飲み込む
落ちるように本の中に吸い込まれる女
無時間の文字空間に身体を失い浮遊
動揺や謎をまとい 理解と無理解に遊ぶ
言葉と音調の密着と分離の繰り返し
読書を止めると沈黙に身体は掴まれ 現実に放りされる
静寂に押しつぶされるが 再び本に戻る
言葉の響きと透明の動きを重ね合わせて
自在に時間を伸縮変形させる
真空を呼吸しダンスする者
勅使川原三郎 新作公演「読書 本を読む女」
2021年6月24日(木)~27日(日)
東京都 シアターΧ
構成・振付・演出・美術・照明・衣装:勅使川原三郎
出演:佐東利穂子、勅使川原三郎