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戦前から現代までの女性作家をピックアップ 上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」開催

ぴあ

桂ゆき 《ひまわりの咲く午後》 1948年 油彩、 カンヴァス 茨城県近代美術館蔵 

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上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」が11月17日(水)から東京都美術館 ギャラリーA・Cで開催される。

「上野アーティストプロジェクト」は「公募展のふるさと」とも称される東京都美術館の歴史の継承と未来への発展を図るために、2017年から始まった展覧会シリーズ。毎年異なるテーマを設けて、公募展を舞台に活躍する作家たちを紹介してきた本企画だが、第5弾となる今回は「Everyday Life」をテーマに戦前から現代にいたる6名の女性作家を取り上げていく。

毎日の暮らしの中で出会う風景や物事、それらの記憶。その様な自分自身のすぐそばにあるものへのまなざしを起点に、作家たちは多様な表現を生み出してきた。

そして戦前・戦後の美術団体で活躍し、身辺の事物を通じて自己そして社会と向きあってきた物故作家3名と、身の回りに埋もれた様々な「生」の断片を拾い上げ、それらを留め、かつ再生させるかのような制作行為に取り組む現役作家3名の作品そして生き方は、わたしたちが「日々生きること」について、問いなおすきっかけを与えてくれるに違いない。

出品作家は桂ゆき(1913-1991 / 二科会会員 / 女流画家協会創立会員)、川村紗耶佳(1989- / 日本版画協会準会員)、貴田洋子(1949- / 日展会友、現代工芸美術家協会本会員)、小曽川瑠那(1978-)、常盤とよ子(1928₋2019 / 日本写真家協会会員、神奈川県写真作家協会会長 他)、丸木スマ(1875-1956 / 女流画家協会会員、日本美術院院友)の5名。

展示はまず戦前から二科会に所属し、戦後は女流画家協会創立にも参加した桂ゆき、横浜の戦後を写し、晩年まで同地の写真家団体を牽引した常盤とよ子、1950年代に75歳を過ぎてから女流画家協会展や院展で作品を発表した丸木スマの3名の物故作家に注目。戦前戦後の美術団体における女性作家の活躍を振り返る。桂ゆきの『ひまわりの咲く午後』や、丸木スマの『簪』など、かつて二科展や院展で発表された作品が東京都美術館に再展示される。

そして現在も美術団体で活躍中の川村紗耶佳による木版画や貴田洋子による津軽こぎん刺し作品、また小曽川瑠那のガラス作品など現役作家3名の作品は、新作や本邦初公開の作品を含み、いずれもまとまった点数を美術館でご紹介する初めての機会となるもようだ。

津軽こぎん刺し、コラージュ、写真、ガラス、木版画、クレヨンと水彩、水墨など、異なる素材やさまざまな技法を用いて製作されたバラエティ豊かな作品が登場予定。作家たちが、素材や技法にどのような思いを持ち、それらの特性を活かしていかに独自の表現を追求してきたのかに注目してほしい。

■展示情報
上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」
Ueno Artist Project 2021: "Everyday Life I am Reborn"

11月17日(水)~2022年1月6日(木)
会場:東京都美術館 ギャラリーA・C
休室日:12月6日(月)、12月20日(月)~2022年1月3日(月)
開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

観覧料:一般 500円 / 65歳以上 300円
※学生以下は無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方とその付添いの方(1名まで)は無料。
※いずれも証明できるものをご提示ください。
※都内の小学・中学・高校生ならびにこれらに準ずる者とその引率の教員が学校教育活動として観覧するときは無料(事前申請が必要)。
※特別展「ゴッホ展──響きあう魂 ヘレーネとフィンセント」(会期:9月18日~12月12日)のチケット(半券可)提示にて入場無料。
※事前予約なしでご覧いただけます。ただし、混雑時に入場制限を行う場合がございますのでご了承ください。

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