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SUPER JUNIOR イトゥク、ヒチョル、イェソン……確かな実力と優しさ、信頼感ある年長メンバー

リアルサウンド

20/4/12(日) 10:00

 One for all, All for one――。

 韓国アイドルにおける、大人数グループの礎を築いたSUPER JUNIOR。1人はみんなのために、そしてみんなは1つの目的のために。その目的というのは、言わずもがな「ファンの笑顔」だ。

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 彼らの武器は、抜群の歌唱力やキレのあるダンスのみならず、バラエティ面にも長けていること。その思い切りの良さに、思わず「アイドルですよね?」と確認したくなるほど。躊躇ゼロな変顔に、全力の女装、モノマネや罰ゲームなどメンバー間のムチャ振りも多く、打てば響く個性派揃い。大人になったら忘れがちな“ノリ“が、全員30代となった今も全力で繰り広げられるのが微笑ましい。

 2005年のデビューから実に15年という長いキャリアを誇る一方で、誰かが兵役で欠けている時間が10年もあった異色の経歴を持つSUPER JUNIOR。だが、もともと全員揃うのが珍しいほど個々の活動が充実していたグループだけに、その喪失感を抱かせることなくファンを楽しませてきたのも彼らの作り上げた偉業のひとつ。そして、2019年に全員が兵役を終え、完全カムバックを果たした。脱退などを経て、現在は9人で活動を続けている彼らの魅力を、改めて振り返りたい。初回は、確かな実力とやさしさとツッコミどころ満載な魅力を兼ね備えた年長メンバー3人から。

■“天使リーダー”イトゥク
 イトゥクは、キャラが大渋滞しているSUPER JUNIORのメンバーを、微笑みながら仕切る器の持ち主。甘く落ち着いたトーンの声が魅力的で、ライブやYouTube配信では平井堅や、スキマスイッチ、コブクロ、ナオト・インティライミなどの多くのJ-POPカバーも披露し、高音パートを美しく歌い上げている。そんないつも穏やかなイトゥクだが、過去には辛い経験も少なくないため、心を痛めた時期もあったという。しかし、だからこそ悩めるファンにも寄り添えると、ライブ配信などで赤裸々に語りかけていく姿も印象的だ。人一倍涙もろく繊細で、ステージでも何度もお辞儀をする真面目で礼儀正しい性格から“天使リーダー”と呼ばれる人格者。だが、一方でMV撮影時にはハリキリ過ぎて衣装のパンツが破けてしまったり、不慣れなクラブに行けば、ぎこちなさ過ぎて女性から「帰ったほうがいい」と言われてしまったりと、人間味溢れる部分も惜しみなく見せてくれる。ちなみに足腰も強くないことから、完璧過ぎない隙がある最年長を愛情込めて「じいじ」「ハラボジ(韓国語で“おじいさん“)と呼ぶファンも少なくない。

■“世界大スター”ヒチョル
 SUPER JUNIORの中でもバラエティ面で、いち早く人気を獲得したヒチョル。「ヒチョル兄さんが最初バラエティに出てSUPER JUNIORの認知度を上げてくれなかったら、ここまでバラエティで売れなかったかも。本当にありがたかったです」と、シンドンもトークバラエティ『人生居酒屋』にて語っている。思ったことをためらわずに口に出すマイウェイな性格で、“俺様”エピソードは掘れば掘るほど出てくる。家族がジャージャー麺を頼むのに「いらない」と断り、チャパゲッティ(ジャージャー麺のインスタントラーメン)を食べるなど、メンバーも思わず「最低」と漏らす場面も。加えて、好きなことには猪突猛進で、日本のアニメにも夢中になりオタクな一面も披露。一方で、過去の交通事故で足を負傷したことから、ステージには消極的な姿勢を取っているデリケートさも、彼の持つもう一つの顔だ。だからこそ、その言動に裏表がない信頼感もあり、多くの人から愛されているにちがいない。また、その一筋縄ではいかない性格をメンバーが理解し、「昔に比べたらよくなったほうだよ」と笑いながらカバーしていく寛大な空気感もSUPER JUNIORの魅力だ。

■みんなの“兄さん”イェソン
 グループ1とも言われる歌唱力の持ち主であるイェソンは、2019年にはソロ名義で日本1stフルアルバム『STORY』をリリース。甘くハスキーな歌声で紡がれるバラードは心地よくて温かい。その歌声ににじみ出ているのは、彼の優しさなのだろう。ふだんは「狂犬」と呼ばれ、敏感な性格をいじられるが、ヒチョルが体調を崩せば看病して(ヒチョルは後に「イェソン神」と崇める)、ウニョクが買ってきた女性モノの服を「着るわけないだろ!」と一蹴しながらも、こっそり着替えて「おい!」と見せたり……とニクいツンデレ“兄さん”っぷりでメンバーとファンの心を鷲掴みにする。ちなみに多くのファンがイェスンを示すマークに亀を使うのは、ペットの亀(タンコマ)のエピソードが可愛らしくて有名だから。予想に反して大きくなったタンコマを近くのアクアリウムに預けたところ、「イェソン」という名前をつけられてテレビ出演までしていたというのだ。さらに「他の亀と比べてブサイクです」と紹介される始末。本人は至ってスマートな佇まいのになぜか最後は翻弄される姿に、今後も注目したい。(佐藤結衣)

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