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「ヒッチャー」ロバート・ハーモン、キューブリックやノーランの評価は「大きな喜び」

ナタリー

20/12/28(月) 20:00

ロバート・ハーモン

「ヒッチャー ニューマスター版」の日本公開を受け、監督であるロバート・ハーモンのインタビューコメントが到着した。

1986年公開作「ヒッチャー」は殺人鬼のヒッチハイカーを乗せた青年ジムの恐怖と絶望を描くサイコスリラー。C・トーマス・ハウエルがジム、ルトガー・ハウアーが殺人鬼、ジェニファー・ジェイソン・リーがウェイトレスのナッシュを演じた。HDリマスター版での劇場公開は、日本が世界初となる。

本作で長編デビューを果たしたハーモン。「基本的に3人しか出てこない映画ですから、通常よりもキャスティングの重要度が大きかった」と明かし、「ルトガー・ハウアーがこの役を演じるために生まれてきたことは、関係者の誰の目にも明らかでした。はっきりと言えるのは、今日こうして35年前の映画の話ができるのも、ルトガーがこの役を演じると決心してくれたからです」と感謝する。また「ルトガーに、ジム・ハルジー(ハウエル)を自分の息子のように扱うよう頼みました。ルトガーはこのアイデアをとても気に入っていました。抑えた演技ですが、大変効果的な演技です」と振り返った。

印象的な場面は「ジムとナッシュを追いかける警官がショットガンを発射し、誤って自分のタイヤを撃ち抜いて起こる2台の車の横転シーン」。特に大変な撮影だったようで、ハーモンは「カメラを大量に配置しなければなりませんでしたし(確か9台だったと思います)、すべてのタイミングを合わせなければいけず、難しかったです!」と回想した。

クリストファー・ノーランをはじめ、多くの監督が本作を好きだと公言している。ハーモンは「本当ならば、とてもうれしいことです。監督仲間からの評価は、熱狂的なファンからの応援と同じくらい大きな喜びを与えてくれます」とつづった。スタンリー・キューブリックに関するエピソードも、長年助監督を務めたキャスリン・ビグローを通じて聞いたという。「ある朝、キューブリックが自身の撮影現場でみんなに『ヒッチャー』を観るようにと言い張り、自分がこの映画をどれだけ気に入ったか話したらしいんです。本当かどうか私には知る由もないんですが、この情報の出所を疑う理由もありません」と説明した。

「ヒッチャー ニューマスター版」は1月8日より東京・シネマート新宿ほか全国で順次ロードショー。

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