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渡辺えりが二十歳のお嬢様役に「生まれて初めて」と感慨、「お染与太郎珍道中」本日開幕

ナタリー

21/2/1(月) 13:12

新橋演舞場・南座 2月公演「喜劇 お染与太郎珍道中」より。(c)松竹

「喜劇 お染与太郎珍道中」が、本日2月1日に東京・新橋演舞場で開幕。これに先駆け、昨日1月31日に初日前会見とゲネプロが行われた。

渡辺えりと八嶋智人が主演する「喜劇 お染与太郎珍道中」は、1979年に初演された劇作家・小野田勇の「与太郎めおと旅」をもとに、寺十吾が演出を手がける作品。本作では、江戸時代を舞台に、渡辺演じる箱入り娘・お染と、八嶋演じるお染の手代・与太郎が、表向きは夫婦となり京都を目指す物語が展開する。出演者には渡辺と八嶋のほか、太川陽介、宇梶剛士、石井愃一、深沢敦、春海四方、石橋直也、三津谷亮、有薗芳記、一色采子、広岡由里子、あめくみちこ、西岡徳馬が名を連ねた。

初日前会見には、渡辺、八嶋、太川、西岡が出席。自身が演じる役柄について、渡辺は「私の役は二十歳くらいの、大店のお嬢様。振袖を着て、かんざしをつけています。今年、66歳になったのですが、その役で全編通すのは生まれて初めて。小学生からずっと、学芸会でもお母さん役かおばあちゃん役でしたので……(笑)」と語る。八嶋は「僕が演じる大店の丁稚の与太郎は、少しボケたところがあって、どこか憎めない。時代的にヒエラルキーがはっきりしている中で、とぼけているがゆえに、えりさん演じるお染とは幼馴染のような関係を築けている。道中を重ねていくうちに、2人はどうなっていくのか……」と観客の期待を煽った。

十郎兵衛役の西岡は「堅い堅い堅物の浪人の役です。あまりにも堅いので、私にはぴったりだなと思って(笑)。楽に楽に堅物をやらせていただきます」とコメント。半次役の太川は「鳶頭で曲がったことが嫌いで短気。でもおっちょこちょい。愛すべきおっちょこちょいを演じられれば」と意気込みを述べた。

開幕に向け、渡辺は「お客様の精神面を支えたいという気持ちが強くあります。大声で笑ったり泣いたり、感情を表現することで精神面は豊かになっていくので、劇場に集まっていただき、その時間を共有できるということに幸せを感じます」と思いを語る。八嶋は「エンタテインメントは人間らしく生きるために必要なことだと、最初の緊急事態宣言のときに学びました。ではどうすればできるのか、届けることができるのか。いろいろなガイドラインを学んだうえで、こうして初日を迎えられるということは、人間が人間らしく生きる強さなのでは」と言葉に力を込めた。

東京公演は2月17日まで。21日から27日までは京都・南座にて上演される。

新橋演舞場・南座 2月公演「喜劇 お染与太郎珍道中」

2021年2月1日(月)~17日(水)
東京都 新橋演舞場

2021年2月21日(日)~27日(土)
京都府 南座

作:小野田勇(「与太郎めおと旅」より)
演出:寺十吾

キャスト

お染:渡辺えり
与太郎・お役者小僧:八嶋智人

べらぼう 半次:太川陽介
島田重三郎:宇梶剛士
地武太治部右衛門:石井愃一
小番頭 庄助:深沢敦
大番頭 善六:春海四方
山伏白雲坊実は同心右門:石橋直也
山伏黒雲坊実は同心伝六:三津谷亮
弥左衛門:有薗芳記
巡礼お弓:一色采子
投げ節 おこま:広岡由里子
むかで丸後におむか:あめくみちこ
泡手 十郎兵衛:西岡徳馬

※西岡徳馬の「徳」は旧字が正式表記。

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