最近、ハリウッドでは戦う女性たちの映画が増えている気がしてなりません。 公開中の『スキャンダル』だって頭脳戦で男たちに挑み、『チャーリーズ・エンジェル』なんて分かりやすく悪党男性陣とバトルし、『ストーリー・オブ・マイライフ／わたしの若草物語』に至っては、男性社会で夢の仕事を手にするべく奮闘するジョーがえらくカッコイイし。 そんな中、この映画にフェミニスト的な意味はないと言うプロデュースにも名を連ねる主演のマーゴット・ロビーが演じるハーレイ・クインちゃんの新作は、ガールズパワー炸裂のアクション満載、女の子の自立を描いた物語なのです。 愛するジョーカーに強依存していたハーレイ・クインが覚醒して、心も行動も解放されまくった結果巻き起こる戦いは、孤独だった女の子たちが自然と集まっていき、極悪非道な男たちとバトルを繰り広げるというもの。 ナイトクラブで囚われの歌姫は「この世は男の世界～♪」みたいな歌を歌うし、ユアン・マクレガー扮する凶悪ローマンは、「男たちよ〜！　女たちやっつけろ〜！」みたいなことを叫んじゃうし、女刑事は手柄を男性上司に取られてばかりだし、さりげなくどころか赤裸々に、男性社会へ女性の地位を訴える映画になっております。 マーゴット・ロビーいわく、この映画の企画は4年前からだそうで、とはいえ『スキャンダル』に出演したことも少しは脚本に影響を与えているのかもしれない。 『エクスペンダブルズ』みたいに男性の仲間同士が活躍する映画って、結構あるものだけれど、女の子が集まって戦う映画だってもっとあっていい！ この映画は、監督もプロデューサーも女性という点で、女性たちに仕事を増やすきっかけにもなっているし。 お陰で、メイクもファッションもバラエティに富んだアーティストのご機嫌なナンバーも、どれもこれもビビッドでパンチがあって、カッコかわいい女の子のセンスが爆裂しているんだから楽しめないわけがないのですよぉ。