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ゆず、「ぴあアリーナMM」から映像配信 こけら落とし実現への道を語る

ぴあ

20/7/10(金) 21:00

ゆずが、横浜・みなとみらい地区に新たに開業したライブアリーナ「ぴあアリーナMM」のこけら落としとして、無観客の同会場より代表曲「栄光の架橋」を特別披露。7月10日(金)20時から24時まで4時間限定の貴重な映像配信が行われた。

「ぴあアリーナMM」では、4月25・26日、ゆずの「YUZU ARENA TOUR 2020 YUZUTOWN」公演をこけら落としに開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の配慮により、同公演を含め、各種イベントの延期・中止となるにともない、開業が延期されていた。

さまざまな思いが集結し、ぴあ株式会社の創業日である7月10日に行われた今回のこけら落とし映像配信について、ゆずのリーダー北川悠仁は、実現に至るまでの経緯、思いを語ってくれた。

「実は、ここにくるまで苦難の道のりでした。僕らは、ぴあさんからこけら落としをお願いしていただけたことが光栄でしたし、地元・横浜であること、さらに、この会場ができていくプロセスも取材させていただいたりしたので(※)、すごく思い入れがあったんですよね。なので、4月のコンサートの延期が決定したあとも、なんとか実現したいという思いでいました。実施にあたって、観客を入れるのは無理だろう、だったら無観客でやろうなどと模索しつつ、当初5月にやる予定でしたが、そのころは、どういうやり方がいいのか、どういう判断が正解なのかもわからないほどの状況でした。事務所のみんなにも、僕らに対して(感染の)リスクを背負わせたくないという思いがあったりして。その間、緊急事態宣言が出て、一旦、白紙になってしまったんです。それでも、あきらめずに、ぴあさんと何度も何度も話し合いを続けて、ようやく形にすることができました。本来なら客席にお客さんがいると最高なんですが、まず、こけらを落とせたというのは本当によかったと思います」(北川)

こけら落としの収録当日、完成した「ぴあアリーナMM」を訪れたふたり。

「ぴあアリーナに、取材でうかがったのは半年前になりますか。まだ工事をやっているときでした。だから、完成した姿を見るのも初めてで、まずは圧倒されたし、会場内も楽屋もすごくきれいで、すばらしいなと。こういう施設ができたことに大感謝です!」とサブリーダーの岩沢厚治。

北川は会場内に入ると「みんな元気でやってる?」と映像制作チームに声をかけていた。披露する曲は「栄光の架橋」。「桜木町」「みらい」など、横浜にまつわる曲もゆずのレパートリーには多いが、「こけら落としには十八番で!っていうのが粋なんじゃないかな」と、他の曲という選択肢はなく、「栄光の架橋」一択だったそうだ。

「今日は、ぴあのみなさん、そして僕らのスタッフの協力のもと、久しぶりにふたりで歌ったんですけど、いろいろと思い出すことがありました。ライブの前に準備するお互いのルーティーン、楽屋からマイクの前に向かう感じとか……1曲だけでしたがコンサートをやっているような気持ちを取り戻せて、すごくうれしかったですね」(岩沢)。

「(無観客ということもあって)僕らもどういうテンションで歌うのかあまりわからなくて。リハーサルもしましたが、本番に入った瞬間に何か着火されるというか。何ヵ月も眠っていた気持ちを、僕らもやりながら思い出す感じでした。こうして、本来であればコンサートをやるはずだった場所で歌って、「ああ、今のこの状況というのは、あたりまえのことではなかったんだ」と驚いたというか。こうやって歌えることの喜びと同時に、「もっと違う形でこけら落としをやれたのに」という悔しさ、そして、「ここで必ずコンサートをやりたい」という誓い。いろんな感情がわいてきました」(北川)。

「工事段階では会場の音の鳴りはデッド(=響かない)かなと思っていたのですが、実際歌ってみるとライブ(=響く)でしたね。観客が入ったときの鳴りはまた違うと思うので、次が楽しみですね」(岩沢)

歌唱後、3階ラウンジ「CLUB 38」へ移動。こけら落としのサイン式が行われ、ホールマネジャーに手渡し、こけら落としの感謝が伝えられた。

「ファンのみなさんに会えないのはとても悲しいことだし、やっぱり落ち込んだりもするんですよね。でも、僕らはエンタテインメントなので、こういう状況も逆手にとるというか。今しかできないこと、今だからできることってきっとあって、そういうものを日々模索しているんです。だから、そう遠くない未来にファンのみなさんのもとに、今しかできないゆず、今しかできない作品をお届けできると思うので、楽しみに待っていてほしいと思います」(北川)。
「時間が解決してくれるのかとも思いますが、その時間を待っている暇もないので、我々は我々ができることを少しずつでもやり続けたいと思います」(岩沢)。

「ぴあアリーナMM」の記念すべき最初のアーティストメッセージボードには、ゆずのサインと「おめでとうございます。またあおう!!」というメッセージが書かれていた。

取材・文=古城久美子 写真=岩佐篤樹

※『ぴあMUSIC CONPLEX SPECIAL EDITION ゆず』ほか掲載

<ぴあアリーナMM こけら落とし映像配信>
【ぴあYouTubeチャンネル】
http://w.pia.jp/r/kokera ※公開は、7月10日(金)24:00まで

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