特集上映「奇跡の映画 カール・テオドア・ドライヤー セレクション」が、12月下旬より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次開催される。

1889年にデンマーク・コペンハーゲンで生まれ、79年の生涯で長編14作品を発表したカール・テオドア・ドライヤー。ジャン＝リュック・ゴダール、フランソワ・トリュフォー、イングマール・ベルイマン、小津安二郎やアルノー・デプレシャン、ギャスパ ー・ノエ、ラース・フォン・トリアーらに影響を与えた。

特集では、ジャンヌ・ダルクを描いた無声映画「裁かるゝジャンヌ」、魔女狩りが横行した混沌の時代を映し出す「怒りの日」、家族の葛藤と信仰の神髄を問いヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞を受賞した「奇跡」、そして愛を探し求める1人の女性を主人公に据えた「ゲアトルーズ」をラインナップ。すべてデジタルリマスタリングされた素材での上映となる。なお新素材での劇場上映は「怒りの日」「奇跡」「ゲアトルーズ」は今回が初めて。「裁かるゝジャンヌ」は2019年に行われた特集「ゴーモン 珠玉のフランス映画史」以来の上映だ。