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kolme×fox capture planが語る、“こだわり”と“ニーズ”を両立する難しさ「要望に合わせることが逆に音楽性を広げるチャンス」

リアルサウンド

20/1/17(金) 20:00

 kolmeのメンバーがアーティスト/クリエイターと楽曲制作やパフォーマンスについて語り合う対談連載。第5回目のゲストは、“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとしたジャズトリオ・fox capture plan。

 本対談は、fox capture planの大ファンだというkolmeの要望により実現。もともとMIMORIはジャズをベースにしたヒップホップを好んでいるということもあり、kolme楽曲にもジャズのエッセンスを加えた楽曲は少なくない。2011年に結成、自身の音源リリースのほか、ドラマ劇伴なども多く手掛けるfox capture planから見たkolmeの魅力とは。お互いの作詞作曲のプロセスをはじめ、グループの“こだわり”と世間の“ニーズ”のバランス感覚やライブパフォーマンスの魅せ方についてなどを語り合ってもらった。(編集部)

「疾走する閃光」で一気にファンになりました!(MIMORI)

kolme

ーーkolmeの3人はfox capture planの大ファンなんですよね。

MIMORI:はい。4年くらい前にピアノの勉強のために楽譜を買いに行ったとき、店内で流れていた曲がすごく気になって。「え、何この曲!?」と思ってすぐShazamしたらfox capture planさんの「疾走する閃光」だったんです。そこから一気にファンになって、他の楽曲もどんどん聴いていくようになったんですよね。

RUUNA:MIMORIが「素敵な音楽見つけた!」って盛り上がっていて、私とKOUMIにも聴かせてくれたんです。それで私たちもファンになりました。2017年に念願だったジャズフェスに出ることができたとき、トリがfox capture planさんだったんですよ。なので自分たちの出番が終わったら走って観に行って、「やっぱり素敵だよねぇ」って3人で話したのをよく覚えています(笑)。

岸本亮(Piano):あーうれしいですね。

井上司(Drums):定禅寺のフェス(『定禅寺ストリートジャズフェスティバル in 仙台』)ですよね? そこで僕らのライブを観てくれたという話は、この対談が決まったときに聞きました。

カワイヒデヒロ(Double Bass):全然話しかけてくれたら良かったのに。

KOUMI:いやいや、そんな恐れ多い(笑)。純粋にいちファンとして楽しませていただきました。

KOUMI

ーーkolmeはfoxの音楽のどんなところに惹かれたんですか?

MIMORI:最初に感じたのはピアノのメロディがすごくキレイだなっていうことでしたね。しかも、美しさがありつつもしっかりジャズのノリになっているのも好きなところで。私はジャズ系の曲が好きだし、自分でピアノも弾くので、foxさんの曲をいろいろ深堀りしながら、「こんな弾き方もあるんだ!」って勉強しつつ、よくマネして弾いたりもしています。

岸本:へぇ。メロディには歌に合うもの、管楽器に合うものみたいにいろいろなタイプがあると思うんですけど、foxをやり始めた頃からちょうど「疾走する閃光」くらいの時期は、ピアノでないと良さが映えないメロディを意識して作っていたところがあったんですよ。なのでそういう聴き方をしていただけているのはうれしいですね。

KOUMI:私たちは歌とダンスを含めたパフォーマンスで曲を表現しているんですけど、インストで人の心を惹きつけるfoxさんの音楽はほんとに素晴らしいなって思うんですよね。そんなバンドを私は他に見たことがなかったので。あと、ドラムがけっこう攻撃的でロックっぽい雰囲気があるのに、他の楽器との調和で美しくなるっていうのもすごく衝撃的でしたね。

カワイ:めちゃめちゃ褒めちぎりますね。あとでけなされるのかな(笑)。

井上:ドラムで言うと、僕だけ通ってきたジャンルが違ったんですよ。おっしゃっていただいたように僕はずっとロックをやってきていたので、このバンドに出会って初めてジャズ界隈と絡み始めたっていう。

KOUMI:ロックとジャズでは演奏の仕方に違いがありますか?

井上:一般的にはジャズの叩き方っていうものがもちろんあるとは思うんですけど、僕はけっこうそのまんまロックな感じで叩いてます(笑)。そもそもfoxを組むときに、ジャズドラマーを探していなかったらしくて。

カワイ:そうそう。周りに上手いジャズドラマーはいっぱいいたんですけど、なんかビビッと来なかったので。

岸本:foxとしてやりたい音楽をざっくり考えていたとき、つかっちゃん(井上)のドラムが一番合致したんですよ。ロックドラマーの中でもけっこう特殊な個性を持っていたりもするので、そこもまた相性的に良かったんでしょうね。

kolmeの曲は「インストに置き換えてもちゃんと成立する」(岸本)

岸本亮

ーーfoxはkolmeの音楽はどう感じましたか?

岸本:いやもう、普通にかっこいいですよね。

カワイ:いろんなジャンルを聴いてるんだろうなって思ったのが第一印象かな。曲ごとにいろんな顔が見えるなっていう。

井上:ジャンルの幅がすごい。ジャズはもちろん、EDMとかのクラブミュージック的な要素も入ってるし。

岸本:曲自体すごくいいし、ドラムやピアノのアレンジも凝っているし、3人の声も素晴らしいから、ずっと聴いていられる感じがありますよね。

MIMORI:ありがとうございます! イエーイ、めっちゃうれしい(笑)。

KOUMI:kolmeもピアノを軸にして楽曲を作っているところがあるんですよ。

岸本:ですよね。ポップスにしてはピアノの音数が多いなと思ったんで。アレンジ面でもそこが印象的でした。

MIMORI:メロディをピアノで弾きながら曲を作るので、けっこうインストゥルメントに近い感覚があるとは思うんですよね。けっこうそこは意識してます。

ーーkolmeの曲は歌が乗ることが前提ではあるけど、インストでも楽しめることを意識しているということですよね。

MIMORI:はい。どっちで聴いてもいいなって思われたい気持ちはありますね。

岸本:確かにそれは感じました。インストに置き換えてもちゃんと成立する曲だなと。

ーー逆にfoxはインストバンドではあるけど、歌が聴こえてくるようなメロディを作られている印象があります。そういう意味ではkolmeと似た感覚を持たれているのかなと。

カワイ:僕らの場合、歌がちょっとアレでお聴き苦しいと思うので歌えないんです(笑)。だからピアノのメロディがボーカリストの役割を果たすような曲を目指して作っているところはありますね。いくら演奏が良かったとしてもメロが良くなかったらダメだよねっていう気持ちが強い。

井上:キャッチー感みたいな部分だよね。

岸本:歌詞があって歌が乗る曲だとその人なりの個性や特徴をどんどん出していけると思うんですけど、インストだとそこがけっこう難しくって。だから他のバンドとの差別化をはかるために、歌もの以上に印象に残るメロを作ることが大事なのかなとは思ったりしますよね。

井上:いいメロじゃないと自分たちが覚えるのにも苦労しちゃうんで(笑)。

岸本:そうだね。いいメロだと勝手に手が動く感覚があるから。

MIMORI:そのfoxさんのキャッチーさはすごく勉強になります。ジャズにはちょっと難しい音楽という印象があるけど、こんなにもポップでキャッチーなものもあるんだなって。最初はすごくビックリしたんですよね。

岸本:まぁそのあたりは、今まで聴いてきたものの影響を自然と受けているところもあるんでしょうね。

カワイ:うん。10代の頃に90年代のJ-POPをたくさん聴いてきたので、そういう影響はきっと強いんだと思う。この人(岸本)は今でもリハーサル中に昔のJ-POPの曲をずっと聴いたりしてますしね(笑)。

「海外=英語のタイトルが正解というわけでもない」(岸本)

ーー楽曲制作に関してkolmeから聞いてみたいことってありますか?

KOUMI:1曲作るのにどれくらい時間がかかるか知りたいです。

カワイ:早いときは1日かからないで、すぐできることもありますよ。基本は3人しかいないから、スムーズにいくときはいくっていう。ストリングスとかシンセを入れたいと思えば、後から足していけばいいし。

岸本:自分のデモなんかはドラムとベースのワンループみたいなのもあって。それを2人に渡してアレンジしていく感じですね。

カワイ:後でどうせ生にするからって、すげぇ雑なデモだよね。仮タイトルも「ロック」とか適当な感じだし(笑)。

井上:「エイトビート」とかね。サービスエリアで目についたからって理由で、「うどんコーナー」ってタイトルの曲もあったし(笑)。

MIMORI:あはは。インストの曲の場合、タイトルを決めるのがすごく難しそうですよね。

カワイ:タイトルは曲のイメージを左右する情報にもなってしまうから、やっぱり悩みますよね。だから、いつもだいたい入稿日の朝にやっと決めて提出する感じです(笑)。

岸本:ジャズとかインストって英語のタイトルをつけがちなんだけど、僕らは「疾走する閃光」のような日本語タイトルもけっこう多いんですよね。今年も「夜間航路」っていう曲を出したんだけど、Spotifyでは海外からのアクセスがめっちゃ多かったりもして。だからね、海外を意識しているから英語のタイトルが正解かっていうと、そういうわけでもないのかなって。foxをやっていてそんなことを思いますね。

カワイヒデヒロ

RUUNA:はぁ! なるほど。

カワイ:意外と日本語自体に魅力を感じてたりするからね、海外の人たちは。

井上:僕がサポートしたミュージシャンが言ってましたけど、ヨーロッパのプロデューサーたちはみんな口をそろえて「日本人が海外に出るなら歌詞は日本語にして欲しい」って言ってたそうで。

RUUNA:海外の人は逆に日本語を聞きたいっていうことなんですね。

井上:そうそう。「次は完全に日本語ブームが来るから」みたいな。

岸本:もうすでにLUCKY TAPESとかは日本語のまま海外に行ってますからね。もっとデカい話をすると、坂本九さんの「SUKIYAKI(上を向いて歩こう)」とか由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」はアメリカでヒットしましたけど、それも日本語のままでしたし……ってことをラジオで菊地成孔さんが言ってました。

カワイ:自分で調べた情報じゃなかった(笑)。

KOUMI:あははは。私たちはデビュー当時から海外に向けて発信したい気持ちがすごく強かったんですよ。だから呪縛のようにタイトルを英語縛りにしてずっとやってきたんですけど……逆だったってそこは重要ではなかったことですか(笑)。

MIMORI:今のお話聞いて、これからは全部日本語にしようと思いました(笑)。

カワイ:まぁまぁ、今のは極端な話ではありますけどね。

岸本:もちろん英語のタイトルの日本の曲も海外で聴かれていたりもしますし。中には日本らしさを好む人もいるっていうことですよね。

ーーkolmeの場合、タイトルは英語でも歌詞に日本語が使われていますから。大丈夫だと思います。

RUUNA:フォローしていただいて、ありがとうございます(笑)。

「自己主張が激しすぎてわかりづらいって言われることも…」(RUUNA)

RUUNA

岸本:ちなみにkolmeの歌詞はMIMORIさんが?

KOUMI:最初は3人で一緒に書いてたんですよ。でもなかなか大変で(笑)。

MIMORI:うん。なので今は3人それぞれが別々に書いているんですよ。私が出した曲のデモを元に、「これはこの人に合いそうだよね」みたいな感じで話をしながら分担を決めていきます。「この曲書きたい!」って立候補されることもあるし。

RUUNA:逆に誰の手も挙がらないこともあるんですけど(笑)。そのときは譲り合いですね。「今ちょっと暇な人どうぞ」みたいな(笑)。

ーー3人それぞれ得意な曲のタイプもあるでしょうしね。

岸本:そうですよね。分担するのはいいなぁ。3人の主観がぶつかると当たり障りのない歌詞になる可能性もありますからね。

MIMORI:メインボーカルがRUUNAでラップがKOUMIっていう役割が明確にあったりもするので、曲に関しても作りやすい部分はありますね。「これはこの人が得意だろうな」ってイメージできるんで。

KOUMI:音域とかも考えてくれるもんね。

カワイ:あ、そこまでしっかり考えて作ってるんだ。なるほどね。

岸本:確かに音域もすごく合ってる感じがした。いい意味で、頑張って歌ってる感がないから聴きやすいんですよね。

カワイ:楽器ができる人が曲を作ると、この音は歌えないんですけどみたいなことになりがちですからね。

MIMORI:そうなんですよね。私も曲を作ってるとどんどん上の音階に行っちゃって、絶対に出ないキーになっちゃうことがよくあります。音階の動きにしても、それぞれ苦手なものがあったりもするので、そこは細かく修正して作っていきますね。

岸本:いいですね。うちもそういうふうに作ってくれてんの? 俺がピアノで弾きやすいようにってことを考えて。

カワイ:いや、俺は全然考えてない。むしろ「これを弾け!」くらいな感じ(笑)。

ーー11月にリリースされたfoxの新曲「Precious My Heroes」は、シンガーの宮本一粋さんをフィーチャリングした歌モノでしたね。そこでは岸本さんが初めて作詞を手がけられていて。

岸本:そうですね、はい。

MIMORI:私は2年前から『スタンドマイヒーローズ』のゲームをずっとやっていたんですけど、それがアニメ化されることが決まったときに、音楽プロデュースをfoxさんがやることを知って感激したんですよ。「好きと好きの融合。キタコレ!」と思って。で、主題歌になっているこの曲も、リリース前からfoxさんのホームページで何回も何回も聴いてました。最高の曲だと思います!

カワイ:やっぱり褒めちぎりがすごい(笑)。

岸本:曲を作っている段階で、このメロには英語がハマりそうだなとか、細かいこだわりが出てきてしまったので、じゃあ自分で歌詞を書いてみようかなっていう感じでしたね。『スタマイ』の曲としてある種、客観的に聴いてくれる人が多そうでもあったので、そういうときこそ新しいことをやるチャンスかなっていう思いもありましたけど。

RUUNA:タイアップ曲や提供楽曲を作るときは、普段と違った部分に意識を向けたりすることもありますか? というのも、私たちのアルバム曲は自己主張が激しすぎて一般的にはわかりづらいって言われることがわりと多いんですよ。もうちょっとニーズを考えながら作ったほうがいいよって。なので、最新のアルバム『Do you know kolme?』は、自分たちなりのこだわりとニーズをすり合わせたラインをけっこう意識して作ったんですけど。

カワイ:劇伴なんかはむしろニーズに合わせて作らなきゃいけない感じではありますよね。「こんなシーンで使われます」とか、いろいろなオーダーがあったりするので。

岸本:まぁでも、そうやってニーズに合わせることが逆に自分たちの音楽性を広げるチャンスでもあるのかなって思ったりもするんですよ。

井上:確かにそうだね。foxとしては挑戦できなかったことを劇伴で一度経験してから、あらためて自分らのアルバムでやってみたりってこともあるから。

RUUNA:あーなるほど。

ーーアウトプットする場所が他にあると、そういう利点もあると。

岸本:縛りのある劇伴なんかがあるからこそ、自分たちの作品では思い切りオリジナルを出せるところもあるし。そうやってバランスを取ってるところがあるのかもしれないですね。

RUUNA:私たちはkolmeしかないから、どこまで自分たちのこだわりを出していいのかがけっこう難しいところなんですよねぇ。

カワイ:確かにそうかもしれないですね。でも、僕らは基本的に「ニーズなんか知らんわ!」って感じで好き放題やっていたりもするので(笑)、kolmeさんもそれでいいような気がしますけどね。確かにバランス感覚は大事かもしれないけど、あまり考えすぎず。

「スタイルは違うけど、感覚はバンドと一緒なんだ」(岸本)

井上司

MIMORI:そうですね、ありがとうございます! あと、もうひとついいですか? 今回のアルバムで変則的な曲にチャレンジしてみたんですけど、そのグルーブを意識して3人でリズムを取るのがすごく難しくて。foxさんは3人で演奏するときに、誰かが全体を引っ張っていく役目をしたりっていうこともあるんですか?

井上:どうなんだろう。あんまり口でどうこう話し合ったりはしないけど、ライブなんかではその時々でお互いの音を聴きながらっていう感じですかね。

岸本:3人でやるライブの場合は、グルーブ的な自由度はすごく高いと思うんですよ。みんなバンドを長くやっているからっていうのもあるんだろうけど、俺のメロディの弾き方とかタイム感に自然と合わせてくれたりもするし。バンドの場合はそうやってその場の空気を感じながら、速くなったり遅くなったりすることもまたおもしろいところだと思うんですよね。

MIMORI:なるほど。「あ、今走ってるな」「今テンション高いな」って感じながらライブをしているっていうことなんですね。

カワイ:そうですね。走ったりするのはだいたいこの人(岸本)ですけど(笑)。

岸本:まぁまぁ、その辺を上手く合わせたり、コントロールしてくれる2人がいますから。大丈夫なんです。

ーーkolmeはライブ中にお互いのダンスを意識して呼吸を合わせることもありますか?

RUUNA:振りを揃えている段階では、それぞれのオンを取るタイミングはちゃんと理解し合っているんですけど、実際ライブになると「今あの子、テンポを速取りしてるな」みたいなことはほぼわからないんですよね。ただ、フロアの方の熱をみんなが同じように感じて、「今キテるね」みたいな感じで目を合わせたりすることはあります。で、各自がそこからまた熱をさらに上げるためにパフォーマンスしていくっていう。

岸本:それはおもしろいですね。スタイルは違いますけど、感覚はバンドと一緒だなって今の話を聞いて思いました。

MIMORI:でもラップ曲になるとKOUMIがノリノリになるっていうのはしっかり感じてますけどね(笑)。KOUMIがラップしているときは、私とRUUNAはダンスに徹するので。

RUUNA:うん。ダンスだけだとちょっと冷静にその場の空気が見れるようになるので。「あーだいぶ遅れて歌ってるな。ノッてるんだな」みたいな(笑)。

ーーKOUMIさんはノッてくるとレイドバックした歌い方になるんですね。

KOUMI:そうですね。かなりの後ろノリに。foxさんは走るっておっしゃってたんで、「あ、逆なんだな」って思いました(笑)。

RUUNA:で、KOUMIが後ろノリになってきたら、なんとなく私たちもいつもよりちょっとだけ遅らせて踊ったりもしますしね。

カワイ:へぇ。

KOUMI:そうだったんだ。まったく気づいてなかった(笑)。

「いつかfoxさんと対バンや共作をしてみたい」(MIMORI)

MIMORI

ーー先ほど「Precious My Heroes」のお話を伺いましたけど、foxとしては今後も歌モノ楽曲を作っていきたい気持ちもあります?

カワイ:今までも提供曲なんかで歌モノを作ったりはしてましたけど、今後は自分たちのオリジナルでも視野に入ってくることになるのかなとは思ってますね。今年、フレンズと2マンをやったときにえみそん(おかもとえみ)に歌ってもらうために僕らが1曲作ったりもしましたからね。

RUUNA:えー、すごい!

岸本:その曲をせっかくだからリリースしたい気持ちもありますし、他にもね、作っていけたらいいかなとは思ってますよ。

ーーfoxは様々なジャンルのバンドと対バンされていますしね。歌モノをやっても何の違和感もない気がします。

カワイ:いろんなジャンルの方々と絡むのは単純におもしろいですからね。

井上:フレンズとのライブもそうですけど、今年は他ジャンルとの対バンをテーマにしたツアーをやったりもしましたし。

岸本:さっきも偶然、道でAwesome City Clubのモリシーとすれ違って、「またなんか一緒にやろう」みたいな話をしたところですし。なんかもうね、歌があるとかないとか、バンドの編成がどうとか、そんなことは関係なく、みんなマインドは一緒なんかなって思うんですよね。ロックバンドにしても、ポップスバンドにしても、それこそkolmeさんにしても。

KOUMI:いやー、うれしい!

RUUNA:foxさんのトラックで踊ってみたい願望はものすごくあります!

MIMORI:うん。foxさんの曲を聴いていると、「ここ見せ場だな」って感じるポイントがめっちゃあるので、そういうところを私たちのダンスで沸かせてみたいです。ちなみに私はfoxさんの曲に勝手に歌詞をつけたり、新しいメロディをつけ足したりしてるんですよ。家でこっそり。

カワイ:へぇ。なんの曲に歌詞をつけたんですか?

MIMORI:個人的にすごくハマった「混沌と創造の幾何学」です。

井上:また踊るのが大変そうな曲で(笑)。

カワイ:7拍子の曲だからね。

MIMORI:その変則的なところがすごくいいなと思って。

カワイ:珍しい遊びしてますね(笑)。foxはちゃんとダンサーの方と一緒にライブをしたことがないので、なんか一緒にやりたいですよね。まずはライブを観せていただきたいです。

RUUNA:今ツアーをやっているところなので、ぜひ遊びにきてください!

MIMORI:foxさんが観に来てくれてることを知ったら、めちゃくちゃ緊張して何もできなくなりそう(笑)。いつかfoxさんと対バンや共作をしてみたいという大きな目標があるので、もっともっと実力をつけて頑張っていこうと思います。

岸本:やる機会は全然あると思いますよ。kolmeさんの曲には普通にfoxの演奏に置き換えられそうなものもあるし。

カワイ:うん。そのときが来たら、ぜひぜひお願いします。

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【第4回】kolme KOUMI×Da-iCE 工藤大輝が語り合う、ダンス&楽曲制作のプロセスとセルフプロデュースの重要性

■リリース情報】
 アルバム
『Do you know kolme?』
11月20日(水)発売   

Type-A(2CD+DVD) ¥6,300(税込)
<CD>※Type-A〜Type-D共通
01  Intro
02  Gotta look
03  Get your control
04  Remind me…
05  Interlude1
06  Repeat
07  I live in hope
08  Brand new days
09  Wonderland
10  Why, Mr.?
11  Deep breath
12  Same mistakes
13  Up all night
14  Interlude2
15  Wherever I go

<CD2 -MIMORI SE Collection->Type-Aのみ収録
01  Ultra kolme Merry X’mas 2018
02  kolme Happy New Year Live 2019
03  kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~
04  REIWA 2019
05  Super Ultra kolme tour 2019

<DVD>※Type-B Blu-ray共通
01  Remind me… -Music Video-
02  kolme Live Museum 2019 ~Hello kolme~ in SHIBUYA WWW X

Type-B(CD+Blu-ray)¥6,800(税込)
Type-C(CDのみ)¥3,000(税込)
Type-D(CD+Blu-ray)¥15,000(税込)

■ライブ情報
『5周年ツアー「kolme Live Museum – Do you know kolme? -」』
2019年
12月30日(月)神奈川CLUB CITTA’

2020年
1月18日(土) 埼玉 西川口 Live House Hearts
2月2日(日)宮城 SENDAI MA.CA.NA
2月8日(土)神奈川 横浜Baysis
2月23日(日)大阪 OSAKA MUSE
2月24日(月・祝)名古屋 ell.FITS ALL

■関連リンク
kolme公式HP
kolme公式Instagram
kolme公式Twitter
kolme公式Facebook

<fox capture planプロフィール>
“現代版ジャズ・ロック”をコンセプトとした情熱的かつクールで新感覚なピアノ・トリオ・サウンドを目指し、それぞれ違う個性を持つバンドで活動する3人が集まり2011年結成。
“CDショップ大賞 ジャズ部門賞”、 “JAZZ JAPAN AWARD”での受賞歴もあり、2018年にはブルーノート東京での単独2DAYS公演を果たす。その他、オーストラリア“Brisbane Festival”出演、韓国・台湾・そして3回目でスケールアップした中国ツアーを敢行するなど海外公演も積極的に行う。楽曲制作では、ドラマTBS “カルテット” 、フジテレビ系月9 “コンフィデンスマンJP”、関西テレビ“健康で文化的な最低限度の生活”、TVアニメ“青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない”など劇伴を多数担当し、その他CMやゲームなど多方面へ楽曲を提供。そして2018年9月、7枚目のフル・アルバム『CAPTURISM』をリリース。

■ライブ情報
2020年1月17日 (金) @ KYOTO MUSE
Newspeak”No Man’s Empire Tour”
2020年2月2日(日)@ 新宿LOFT
“Party the Playwright 2020”
2020年2月11日(月) @ 代官山UNIT
“~DECOY&Co Presents~ BRIGHT NIGHT”
2020年3月14日(土) – 03/15(sun)
“IMAIKE GO NOW 2020”
2020年4月4日(土)- 04/05(sun)
“SYNCHRONICITY2020 − 15th Anniversary!! −”

7th Album『CAPTURISM』

 

■リリース情報
7th Album『CAPTURISM』
発売中
1. Capturism 【MV】
2.Greatest Blue
3. We Are Confidence Man 【MV】
4. Kick Up
5. interlude
6. Mad Sympathy
7. Liberation
8. Overdrive
9. Because Of You 
10. Paradigm  Shift 

fox capture plan公式サイト

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