Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play
Download on the App Store ANDROID APP ON Google Play

第2回 映画批評月間 ~フランス映画の現在をめぐって~

20/7/9(木)

『ジャン・ドゥーシェ、ある映画批評家の肖像』7/19 アンスティチュ・フランセ東京 「第2回 映画批評月間:フランス映画の現在をめぐって」(7/9〜19)で上映。 これは、フランスの文化機関アンスティチュ・フランセ東京が毎年開催している「映画批評月間」(コロナウイルスによる中断を経て復活!)の中で上映される作品である。映画の国フランスでも、映画批評家を追ったドキュメンタリーは稀だ。 昨年(2019年)の11月に90歳で死去したドゥーシェは、毎月原稿をせっせと書き飛ばすタイプの批評家ではない。むしろ作品の持つ美質を、直感的でありながら知性あふれる言葉で表現し、さらにそれを本人の口から人々に伝えることに長けた人物である。アカデミックで精緻な分析を行うわけではないが、かといって印象論に偏ることもなく、それでいて映画の持つ構造や特徴をビシッと衝いてくる瞬間がある。1960年代からフランス各地のシネクラブに招かれて観客を前に語りかけるようになったドゥーシェは、以降半世紀もの長い間、映画ファンたちをこうして魅了してきた。かくして「旅する映画伝道師」という世界でも稀な職業が生まれた。 映画の知識は膨大だが、何よりも映画が大事だ、などと彼が言うことは決してない。人生をより良いものにするために映画はある、という姿勢がぶれないドゥーシェは、映画における、フランス的精神の最高の体現者なのだと確信する。

新着エッセイ

新着クリエイター人生

水先案内

アプリで読む