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永遠の門 ゴッホの見た未来

19/11/5(火)

ゴッホのパリから晩年までを描いた映画である。ゴッホをウィレム・デフォーが演じていて、この映画でアカデミー賞主演男優賞にノミネート、ヴェネチア国際映画祭では最優秀男優賞を受賞している。とにかく「似ている」というのが観ていての実感(あくまでも「自画像」などとの比較だが)。今までのゴッホ映画の中では一番ではないだろうか。ゴーギャンとの関係性や、最後まで戻りたがったアルルの光など、彼が求めていたものがわかりやすく描かれている。手持ちカメラの映像はあまり好きではないのだが、ここではほとんどが手持ちカメラで、それがとてもうまく生かされている。また画面の上と下が通常とアップになるようなフィルターの使い方もよかった。絵の具のチューブが開発されて画家が外に出始めた時代に、ゴッホがいかに太陽の光を求めていたかが、彼の黄色にこだわった画風とともに心に届いた。ひとつ違和感があったのは、ゴッホが英語をしゃべるところ。フランス語と英語が混在して、できれば全部フランス語でやってほしかった。ちょっと、お薦めです。

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