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M!LKが語る、7人の団結力が生む新たな表現 「前よりも個が引き立っている」

リアルサウンド

19/7/16(火) 18:00

 スターダストプロモーションに所属する板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、宮世琉弥、山中柔太朗、吉田仁人からなるボーカルダンスユニット、M!LK。2014年の結成当初は5人組だったが昨年からは7人体制となり、新たな魅力とパワーアップした表現力を武器に精力的な活動を展開している。そんな彼らが、新体制になって2作目となるシングル『かすかに、君だった。』をリリース。アイドルとしての輝きを損なうことなく、軽やかに新境地へと着地した本作についてじっくり語ってもらった。(山田邦子)

クオリティーがどんどん更新されている(山中柔太朗) 

ーー7人体制になって初のシングル『Over The Storm』に続くニューシングル『かすかに、君だった。』が完成しました。

吉田:今回が7人になって2枚目のシングルなんですが、僕らの正直な気持ちとしては「あれ? まだ2枚目だっけ?」という感覚なんです。ツアーもまだ2回しかやってないけど、もっと長く一緒にいるような感じ。M!LKが7人になってまだ1年も経ってないんですが、なんだか不思議な巡り合わせだなあって思うんですよね。今回のシングルでは、日に日に高まっている結束力とか僕らの仲の良さみたいなところも、生かされているような気がします。

ーーカップリングも含めて、本当にいい曲ばかりだなと思いました。たとえM!LKというグループを知らなくても、ちゃんと耳を引きつける力がある楽曲に仕上がっているなと。

塩﨑:やった(笑)!

吉田:嬉しいです。僕、特に「かすかに、君だった。」は普通に曲として好きなんですよね。自分たちの曲だからとかじゃなく。

佐野:わかる、わかる。

吉田:刺さるよね。

山中:僕がいうことじゃないかもしれないですけど、確かに、クオリティーがどんどん更新されているなってすごく思っていて。タイプはそれぞれ違うけど、更新されるたびに好きな曲が増えていくんです。だから僕も、「かすかに、君だった。」は今いちばん好き。自信を持ってリリースできる曲が揃ったシングルだなと思っています。

M!LK「かすかに、君だった。」MUSIC VIDEO

ーーその表題曲「かすかに、君だった。」についてもう少し聞かせてください。

板垣:いわゆるアイドルっぽくない曲調に臨めたのは、自分としてはすごく嬉しかったです。これから、こういう部分ももっと見せていけたらなと思ったし。

塩﨑:曲調、バンドっぽくてかっこいいしね。でも僕自身は、意外と前よりも「アイドル感、強いんじゃね?」と思った。なんか、キラキラしてる印象があったから。

佐野:大きな意味で、これまでM!LKにはなかったタイプの曲かなと思うんだけど。これまで5人の時はちょっと面白い感じというかポップなタイプの曲が多かったけど、7人になってからは、結構攻めた曲が多くなった。新体制になって一発目の「Over The Storm」なんていきなり“お前らついて来いよ! 興味ないやつはほっとくよ!?”ぐらいの勢いでしたからね。

山中:で、アルバム『Time Capsule』では魅せる感じの曲も増えて。

佐野:うん。今回は王道っぽくもあるけど、M!LKとしては意外と新しいというか。こういうのが好きだって言ってくれる新しいファンの方も付いてくれると思うんですよね。

山中:絶対多いと思う。

佐野:ただわちゃわちゃしているだけじゃなくて、もっといろんな引き出しを開けていかないとダメだなと思うし、ファンの人を飽きさせないためにもこういう新しいところに臨むっていうのは大事だなって思います。

曽野:きっと、いろんな人に刺さる曲ですよね。僕たちのような学生だったら青春とか恋心みたいなところから響くと思うし、大人の方だったら、仕事で行き詰まったり悩んだりしている時に聴くと「あぁ、そういう時期もあったな」って、何かちょっと懐かしいような気持ちを思い出したりもすると思うんですよね。聴いてくれる人によって受け取り方も変わるような、変幻自在な曲。まさに、僕らM!LKにぴったり!

ーー確かに、グループとしてのコンセプトにもしっかりマッチしてますね。世代とか聴く人の状況によって、この曲からイメージする景色や歌詞の解釈も変わってきそうな曲です。

塩﨑:そうかもしれない。

吉田:僕は、すごく悩んでいる人にとっても、悩んでいる人の側にいる人にとっても、明確じゃないかもしれないけど何か答えをくれるような歌詞だなと思うんですよね。支えになりそうっていうか。きっとレコーディングの時も、メンバーそれぞれの気持ちで歌ってたと思います。

宮世:僕はちょっと年齢的に離れているというか、もう少し世代として上みたいなイメージの曲だなと思ったので、具体的なことというより、自分の中の物語を作りながら歌いました。

吉田:でも一応、M!LKとして歌う時の統一したシチュエーションみたいなものはあるんですよ。

山中:今回は、水がテーマなんです。

ーー水といっても、飲み物という生活に密着したものから、生命の源という意味での水まで幅広いですよね。涙もそうかもしれないし。

曽野:涙! なるほどそういう解釈もありますね。

山中:僕は今回、ちょっと潜ってるようなイメージを持ってたんですよね。〈泳げ 泳げ〉って歌詞にもあるんですが、水の中に潜っていて息苦しいみたいな、不安定な精神状態。

佐野:うん、うん。

吉田:思い通りにいかないみたいなね。

山中:でも、最後に〈君が残した泡だけを頼りに泳げ〉っていう歌詞があって。

曽野:ここでいう泡は僕たちで、それを追いかけるのが聞いてくださっている方やファンの方達だと思っていて。泡って、上に行きますよね。上ってことは、太陽のほうへ向かっていくから明るい。もし今何か迷ったり悩んだりしていたとしても、俺らが道しるべとなるからついて来てねっていう思いも込められているんです。

ーーなるほど、素敵ですね。

塩﨑:僕は、水の中にバシャーン! って落ちるみたいなイメージがあった。で、水の中でこう、スローモーションで動いてるような。

吉田:(映画の)「シェイプ・オブ・ウォーター」みたいな感じだ。

塩﨑:だから本当は、MVで柔太朗とかに落ちてほしかった(笑)。

板垣:柔太朗だな(笑)。

佐野:髪長いし、たぶんキレイだと思う。水の中にいる感じが。

塩﨑:似合いそう。

山中:(笑)。端から見ると、そういうのって美しいからね。実際、その状況にいる人は苦しいんだけど。

板垣:僕は、ちょっと話がズレちゃうかもしれないんですけど、これって少数側の気持ちを歌っている歌詞だなって思ったんですよ。弱者の立場。人ってーーこういう言い方をするとちょっと大きな話になっちゃうかもしれないですけど、みんな結局孤独で、寂しくて、だから誰かを求めたり会いたいっていう感情が生まれる。そういう、人の根本にある独占欲みたいなところも上手く刺しているんじゃないかなって、この歌詞を読んだ時に感じたんですよね。

山中:なるほど。

板垣:そういう弱者のほうを歌っているものって僕らの曲にはなかったと思うから、さっきの話に戻っちゃうけど新しいのかなって思うし、アイドルではなくてアーティストっぽいのかなって思ったんです。歌詞としては抽象的かもしれないけど、きっと誰もが自分の中にそういう少数側の気持ちとか視点を持っているから伝わりやすいのかなって。

佐野:そう、抽象的なんだよね。だから最初はよくわかんないなって思ったけど(笑)、そういうことか。

ーーでは、サウンド面についてはどうでしょうか。歌詞はちょっと抽象的かもしれないけど、音の面ではバンド感の強いロックなサウンドで、ストレートな印象です。

宮世:サウンドから、すごく訴えてくるものがあるなと思います。歌詞は正直僕にはちょっと難しかったけど(笑)。

山中:でも訴えてくるものがあるって、すごくいいと思う。

ーーダンスなど、パフォーマンスの面にも注目ですね。

佐野:今回は、エモさがテーマになってます。

山中:感情を表に出す感じ。こういうのも今までのM!LKにはなかったかなと思う。

佐野:そうそう。だからそのなんと言うか……エモさね。

吉田:(笑)。サビはみんなでしっかり踊ってるけど、それ以外の部分は結構それぞれな感じなんですよ。わかりやすくみんなでユニゾンでステップ踏んでとかじゃない。創作っぽく、キレイな感じで僕はすごく儚さも表現されてるなと思ってます。歌詞はめちゃくちゃ詩的でどちらかといえば難解なんだけど、サウンドはロック調で、振りには美しさもある。いろんな要素が詰まっているんですよね。聴く場所とか心境によっても色が変わっていくような曲であり、そういうものが見せられるようなパフォーマンスになっていくと思います。

佐野:それを言いたかった(笑)。100点(笑)。

ーー(笑)。

佐野:これまでって盛り上げる感じのパフォーマンスが多かったんだけど、今回はそうではないからね。

吉田:どんな反応するんだろうって思うよね。

塩﨑:今までは「みんなどんな反応するかな?」って不安もあったけど……。

山中:今回はすごく自信がある。

佐野:自信持っていけるなって。

曽野:なんか、頑張らなくていいよね。

山中:わかるわかる。自然にやれば、それがちゃんと一番いいものになるっていうか。

佐野:いろんな意味で、僕らのリアルかもしれない。

ーー“リアル感”みたいなものって、これまでのM!LKにはあまり直接的に結びつくワードじゃなかったような気がします。

吉田:確かに。でもこれはすごく等身大に近い。たぶん、7人がまとまってるからできるようになったことだと思うんですよね。5人でポップにわちゃわちゃしてるっていうのが以前の見せ方のもっとも大きな部分だったと思うけど、7人でひとつになれたから、こういう表現もできるようになったんだろうなって思います。

個性を生かすことが大事になってくる(吉田仁人) 

ーーそういうことを踏まえてカップリングの曲を聴くと、例えば「MAGIC CARPET」のようなエンターテインメント性が高い曲も、単純にライブを盛り上げるためではなく、7人の表現力をしっかり伝えるための曲であることがわかりますね。

山中:嬉しいです。ありがとうございます。

ーー曽野さんの役者っぷりも素晴らしかったです。

吉田:M!LKのジーニーだからね(笑)。

ーーそういえば映画『アラジン』も公開中ですね。

曽野:はい。その主題歌とか狙っちゃおうかなと。

吉田・佐野:いや、おせーよ(笑)!

曽野:(笑)。でもあの笑い声には自信があります! レコーディングの時、「自分が思うようにやってみて」って言われたんですよ。それって、一番試される言い方じゃないですか。これはもうやってやんなきゃと思ってチャレンジ精神でやったら「(陽気な感じで)いいねーっ!!」って(笑)。

吉田:それじゃディレクターさんのキャラが(笑)。

曽野:いや、そんな感じになっちゃうくらいよかったのかなって(笑)。一発でバン! と決まったんで、本当に気持ちよかったです。ライブもね、期待していてください。

ーー楽しみです! でも今回はどの曲も、すごくライブの画が見えますよね。

板垣:確かに。

宮世:「TOUCH THE SUN」では風鈴の音色なんかも入っているんですが、メロディーのキレイさとサビのポップな感じが上手くミックスされていて、すごくライブ映えしそうな感じだなと思いました。

山中:ライブのつかみにもなりそうな感じ。

塩﨑:この曲のレコーディングの時は、地中海の景色をタブレットで見ながらイメージを膨らませてね。建物も、青と白しかないっていうあの景色すごかった。

吉田:めっちゃ行きたいんですよ、あそこ! 小学校の頃から、地図帳でずっと見てた。だから歌ってて本当に楽しかったんです。ウキウキしてた。

山中:その気持ち、めっちゃ伝わってると思う。

佐野:「Gotta Get Up」は洋楽っぽいね。

山中:だから意外と海外の方にもウケたりして。好きな人はめちゃくちゃハマる曲だと思う。

吉田:(4thシングル『夏味ランデブー』のカップリングで)「サマーガンバ!!」って曲があるんですけど、それはすごく暑苦しくていい曲なんですね。でも同じ夏がテーマになっている曲でも、今回は総じて清涼感がハンパない。

曽野:本当に充実してますよね、どの曲も。

ーーここまで充実した楽曲が出揃うと、気の早い話ですが、じゃあ次はどんなシングルになるんだろうとか、アルバムになったらもっといろんな曲が聴けるんだろうなとか考えてしまいます。

板垣:僕としてはまだ正直そこまで全然考えられないけど。

塩﨑:でも確かにどんな感じになるんだろうね。

吉田:ガチガチの恋愛曲とかやってみる? ドロッドロの(笑)。

ーーそれはまだ早い気がします(笑)。

吉田:そうですね、琉弥はまだ15歳だし(笑)。

宮世:(笑)。

曽野:僕は、こういう言い方があってるのかどうかわからないけど昔のM!LKみたいな曲やってみたい。俺らが入ってからはちょっと大人っぽいとかアーティスト感が増した曲になってきたけど、今この7人で、例えば「テルネロファイター」みたいなものをやってみたいんですよ。

吉田:「反抗期アバンチュール」みたいなのとか。

山中:今しかできないと思うから、ガールズヒップホップみたいな曲とかやってみたい。

吉田:え、ちょっとびっくりした(笑)。

佐野:ソロでやってもらっていいですか(笑)。

山中:(笑)。K-POP寄りなのかもしれないけど、そういうのも楽しそう。

塩﨑:バラードがメインっていうのもいいかも。

佐野:あまり踊らない感じの曲ね。でもすごく技術が求められる。

塩﨑:そういう曲ってだいたいカップリングになっちゃうからね。

佐野:うん。ライブだけで披露とかね。

塩﨑:あと、ちょっと解釈を広げるみたいな感じの曲が多いじゃないですか。恋愛だって言い切ってもいいような曲であっても、家族とか友情としても捉えられるよねみたいなものが多い。だから仁人が言っていたように、本当の意味での恋愛曲っていうのもいつかやってみたいなって思う。ドロドロは嫌だけど(笑)。

ーー実現するかどうかは別として、アイデアがどんどん出せるというのはいいことですね。

吉田:そうですね。こういうCDに関しても、ライブとかにしても。

佐野:次のツアーに向けてもこれからかなりガッツリ話しますからね。

ーー『M!LK LIVE TOUR 2019 ”Summer Re:fresh”〜かすかに、君だった。〜』ですね。

吉田:はい。まだ何も決まっていない状態ですけど(※取材時)、やっぱりタイトルが“Summer Re:fresh”なので、ちょっと前の曲を今のバージョンでやるとか、印象を書き換えるようなことも面白いかなって思ってるんですよね。さっき舜太が言ったようなことだけど、5人の時の曲を7人でとか。1曲1曲の印象も、M!LKとしての印象も変えられるようなことをしてみたい。次に向けてのステップというか、7人で動き出したい感じがすごくあります。

佐野:僕も同感です。M!LKのライブの印象を変えたい。

宮世:ただ盛り上がるだけじゃないみたいな?

佐野:歌って踊るのはもちろんなんだけど、その他にもね。

吉田:テーマパークみたいな。

佐野:そうそう。ライブにおける仕掛けとかも作って行きたいなって。

ーーそうやって考えていく過程も楽しいですね。

佐野:7人になってからなんですよ。こんな風にライブのことを話するようになったのは。

山中:セットリストが決まる前から話し合いするのは初めてだよね?

吉田:ここまでの感じはね。

塩﨑:『Time Capsule』のツアーの時も、意見は出したけど。

山中:だから今回は“1から”感がある。

曽野:やっぱり責任感も強くなりますよね。もちろんいつもちゃんとありますけど、自分たちが決めたことはさらに、それ以上にちゃんとやらなきゃっていうか。

ーー楽曲の制作に関しても、自分たちの意見を言うようになってきたんですか?

吉田:シングルに関しては今のところないですね。毎回、最初は「お! こういう曲やるんだ」って思うくらい、いい意味での新たな試練というか、僕たちを俯瞰で見てくれているスタッフさんだからこそ選べる曲になってると思うから、僕らはそれを全力で表現することに徹しています。でもライブとかアルバムのコンセプトみたいなところでは、メンバーの意見も取り入れてもらってる。さっき「責任感」って言ってたけど、やっぱりちゃんと「俺ら、作ったぜ!」っていう実感みたいなものがあるから自信持って出せる感じがしています。

ーーなるほど。

吉田:簡単には比べられないけど、前よりも個が引き立っている気がするんですよ。人数は増えたんだけど、表現の幅が広がったからこそ逆にちゃんと色が出せてるみたいな。

佐野:バランスなんだと思う。7人のね。

吉田:だからこそ個人の発信力とか、それこそ個性を生かすことが大事になってくると思うんです。M!LKのことを知ってもらうためにも、それぞれの色をしっかり際立たせていきたいなと思います。

(取材・文=山田邦子/写真=中村ナリコ)

■リリース情報
『かすかに、君だった。』
発売:2019年7月17日(水)
価格:1000円(税込)
※各TYPEトレカ8種類ランダム封入全24種

TYPE-A
品番:ZXRC-1204
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. TOUCH THE SUN

TYPE-B
品番:ZXRC-1205
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. Gotta Get Up

TYPE-C
品番:ZXRC-1206
収録楽曲:
1. かすかに、君だった。
2. MAGIC CARPET

■ライブ情報
『M!LK LIVE TOUR 2019 ”Summer Re:fresh” 〜かすかに、君だった。〜』
9月7日(土)【大阪】Zepp Osaka Bayside
9月16日(月・祝)【福岡】Zepp Fukuoka
9月21日(土)【東京】Zepp Tokyo
9月28日(土)【愛知】Zepp Nagoya

「かすかに、君だった。」リリースイベント
7月17日(水)18:00~
東京:としまえん それいゆ広場 それいゆステージ
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7月20日(土)14:00~
大阪:南港ATC 海辺のステージ
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7月21日(日)14:00~
東京都・ダイバーシティ東京プラザ フェスティバル広場
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