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みうらじゅんの映画チラシ放談

『ジョン・ウィック:パラベラム』『ライリー・ノース -復讐の女神-』

月2回連載

第27回

── 今回の1本目は『ジョン・ウィック:パラベラム』です。

みうら このコーナーはもはやキアヌでやってるようなものですから、これは取り上げないといけないです(笑)。昨今、キアヌモノって2カ月に1本くらい出てません? 

── 確かによく取り上げている印象です。『ジョン・ウィック:パラベラム』は最近多い“キアヌ映画”の中でも一番売れてるヤツですね。今回がシリーズの第3弾になります。

みうら そんなわけで過去の2作は既に観ておきました。でも、初めて観る人にもっと分かりやすくした方がいいと思うんです。

── どうすれば、分かりやすくなりますか?

みうら まず、3作目なのに“3”って書いてないですよね(笑)。“パラベラム”ってどういう意味なんですかね。習った覚えがありません。『インシディアス』もそうだけど、最近、意味が分からない英語タイトルが多すぎてね。

たぶん記憶喪失の殺し屋が主人公の『ボーン・アイデンティティー』から、こちらも“記憶にございません”になったんでしょう。『ボーン・スプレマシー』とか『ボーン・アルティメイタム』とか、テレビでやっててもどっから先に観ていいのか分かんないんです。しかも“ボーン”って主人公の名字ですから。普通の日本人が知ってる“ボーン”は、うなぎボーンとかの骨のことでしたからね(笑)。あの頃から、配給会社が「分かんない方がカッコいいだろ」みたいな邦題をつけ始めたんだと思うんですよね。

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