ハニーボーイ
20/8/4(火)
天才子役と、その父親、それもものすごいダメ男との話である。ダメな父親ジェームズを演じているのは脚本も担当しているシャイア・ラブーフ。これが実にうまい。というか、見ていて実にいらつく。10歳の子供オーティスの収入に頼らなければいけないアル中男の悲哀、というか、最低さが全編を貫いている。映画はオーティスが大人になった時代(ルーカス・ヘッジス)と子供時代(ノア・ジュプ)の二つの時代を交互に描いていて、大きくなったオーティスもやはりアル中で苦しんでいる。最後に過去の記憶を呼び戻し、父との思い出の場所を訪れる…。ノア・ジュプ自身が『ワンダー君は太陽』や『クワイエット・プレイス』などで脚光を浴びた天才子役なのですごくうまいのだが、この役をどんな気持ちで演じたのか…。かなり、お薦めです。
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