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KAT-TUN 亀梨和也、『Premium Music 2021』で音楽番組MC初挑戦 コミュニケーションにおけるフラットな姿勢

リアルサウンド

21/3/24(水) 6:00

 3月24日放送の日テレ系音楽の祭典『Premium Music 2021』でMCを務めるのが松下奈緒とKAT-TUNの亀梨和也。本稿では、音楽番組でのMCは初挑戦となる亀梨のMC力について触れてみたい。

 亀梨といえば『Going! Sports&News』(同局)で、ベースボールスペシャルサポーターとして毎週日曜にレギュラー出演している。現役プロ野球選手からバッティングやピッチングの技術を教えてもらう“プロジェクト”企画を筆頭に、選手を迎えてインタビューを行うなど、亀梨ならではのスタンスで番組作りに携わってきた。また、くりぃむしちゅー・上田晋也が夏休みなどの際には亀梨が番組進行を担ったこともあるなど、実は生放送番組を10年以上に渡って経験している。

 プロ野球の開幕中には、テレビ中継の副音声に加えて、ネット配信されるリモート観戦番組など、生中継番組も担当してきた。試合の動向を実況しつつ、選手登場や攻守交替のわずかな合間にトークを挟む、実況プラスアルファが求められる実は難しい番組だと想像する。昨年のネット配信では、熱狂的なファンゲストとビジターゲスト、そして野球レジェンドと、それぞれの属性を踏まえつつも、ボーダレスにトークを繰り広げていた。当然だが、この間も試合の動向をおさえなければならないのだから、そのマルチタスクぶりに感心してしまう。

 主音声の実況とは異なり、アットホームな雰囲気が副音声の特徴の一つ。試合を見守りながら、ゲームの動きがあると声を少しキリっと引き締めて簡潔に情報を伝える。トークでは和やかな優しいトーンでゲストに語りかけるなど、声の使い分けも巧みだ。

 昨年のリモート観戦はさらにアットホーム感が増し、まるで友達とリモート飲み会をしているかのような親しみやすさがあり、「こっちで一緒に観よう」「おいで」とにこやかに手招きするかのようだった。野球観戦初心者もするりと入っていける、この間口の広げ方がなんとも亀梨らしい。

 亀梨は以前、コミュニケーションについて、好き嫌いに応じて力を加減するようなことは好きではないとして、「オレは全員に同じように、10で向き合おうとするよ」(※1)と綴っていた。結果はどうであれ、心で向き合ったかどうかが大きいと言う。「誰にでもフラットに向き合うことを大事にしたい」ーーその言葉に違わぬ姿勢は、生放送でこそありありと感じられる。フィールドがスポーツから音楽番組になっても、変わらぬフラットな姿勢で様々なゲストを迎えるのだろう。

 一緒にMCを務める松下奈緒とは、これまでもバラエティ番組をはじめ、俳優としてドラマ作品で夫婦役や、部下と上司役で共演してきた仲。それゆえのアットホーム感もありつつ、曇りのない上品さと華やかさのある両者の進行によって、きっとプレミアムな時間になることだろう。今回はKAT-TUNに加え後輩グループのSexy Zoneが登場するほか、ジャニーズ史上初の記録を追う「ジャニーズ史上初ヒストリー」なる企画も予定されている。

 3月21日にはKAT-TUNデビュー15周年の前夜祭を行ったあとに『Going! Sports&News』の生放送へ出演。翌、22日にはデビュー記念日ライブ配信を行ったばかり。そして約4時間にわたる生放送『Premium Music 2021』を経て、3月26日のプロ野球中継『DRAMATIC BASEBALL 2021』では、地上波主音声に登場することが発表されている。新たな挑戦を続ける亀梨の活躍を見守りたい。

※1:『ユメより、亀。』(集英社)

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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